金星の撮影記録
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2004.07.04
BORG76ED+LV12mm+QV-2900UX,露出1/80秒,35枚コンポジット。
トリミングしていますが拡大・縮小はしていません。
6月8日に「内合」となり,このときは太陽面通過と言う非常に珍しい現象が見られるはずだったのですが,見事に曇られました。その後,明け方の空に見えてきた金星を狙ったのがこの写真。金星の形が面白いのは,やはり,欠けているとき。特に東西の最大離角時より内合に近い時期では,半月形〜三日月形の金星が楽しめます。観測条件は厳しくなりますが,最大光輝と内合の間の時期は,みかけの大きさも非常に大きく,三日月のような細き姿を見せてくれます。7月15日が最大光輝ですから,7月4日は,ちょうど撮影にも観望にも楽しい時期だったわけです。このときの金星の視直径は44"。木星の視直径と同じくらいです。
低空で,大気のゆらぎの影響を受けやすいので,たっぷりとコンポジットして,大気によるプリズム効果で発生する色ズレについても,画像処理の段階で補正しています。