太陽の撮影記録



☆共通撮影データ
 望遠鏡:BORG76ED
 アイピースカ:LV12mm,15mm
 カメラ:カシオQV-8000SX

 アストロソーラーフィルム(バーダープラネタリウム社製)で減光
 露出時間:1/125〜1/2000秒



(→2001年の記録はこちら)  (→2002年の記録はこちら)



 2003.03.12


 久しぶりに太陽を見たら,大きな黒点が出ていました。
 黒点を撮ろうかな,と思い立ったときは,双眼鏡にアストロソーラーフィルムを被せて,ちょいと眺めてみて,面白そうな黒点が出ているかどうか,チェックしてから望遠鏡を用意するのですが,倍率8倍の双眼鏡でもバッチリ見える大きさ。これは肉眼でも何とか確認出来そうなサイズです。

 BORG76ED+LV12mm+QV-8000SXワイド端でコリメート撮影。
 アストロソーラーフィルムで減光。露出1/2000秒,シャープネス高,彩度低,コントラスト標準,ホワイトバランス蛍光灯。
 1280×960ピクセルの原画から640×480に切り出しています。


 拡大撮影。
 BORG76ED+LV12mm+QV-8000SXテレ端でコリメート撮影。
 アストロソーラーフィルムで減光。露出1/180秒,シャープネス高,彩度低,コントラスト高,ホワイトバランス蛍光灯。

 地球が2個ぐらいおさまりそうな直径の黒点です。
 拡大してみると,太陽の表面はザラザラと言うか,沸騰してガスが沸き上がっているように見えます。
 毎日,黒点を眺めていると,太陽の自転によって位置を変えながら,形も大きさも,ダイナミックに変化してゆきます。


2003.10.27

 肉眼黒点出現! しかも2つ同時に。

 右上の黒点のアップです。


2003.10.29

 引き続き,黒点監視中。

27日,29日どちらの画像も,BORG76ED+LV12mm+QV-8000に,アストロソーラーフィルターをかぶせて撮影しています。
全体像はデジカメのワイド端で露出1/200秒,拡大像はテレ端で露出1/180秒。

全体像は露出オーバー気味で,ちょっと写りが悪いのですが,雰囲気は分かりますでしょうか?

中央やや上の黒点群のアップ。画角からはみ出ています。

中央部にある黒点はこんな感じ。

 27日の画像で左のほうに見えていた大黒点が,太陽の自転により,端っこギリギリになっています。
白い部分は「白斑」と呼ばれるものですが,Hαフィルターを通して見ると,フレアがボコボコ出ているらしい……。白色光で見ても,沸き立っているように見えています。


2004.10.14

 部分日食がありました。こちら我孫子でも,20%少々欠ける太陽が観測出来る予定だったのですが,厚い雲に阻まれ,欠け始めのわずかな時間しか観測出来ませんでした。
 まぁ,ほとんど曇っていてあきらめかかっていたのに,ちょこっと見えたのだから,むしろラッキーと言うべきなのですが……。

 撮影機材も十分に用意せずに観測したので,いい加減な写真です。雲が切れたところを,C-750にアストロソーラーフィルムを被せ,ズームを目一杯伸ばして,チョイチョイとマニュアル露出しました。

10:45の撮影です。F8,1/800秒,ISO50と言う設定。デジカメのデジタルズームまで使って,35mm判の1560mm相当。それを最高解像度で撮影し,1280×960に切り出したものを400×300に縮小しています。

 上のほうが,わずかに欠けています。
 また,左下のほうに黒点と白斑が,やっとこ確認できます。

 薄雲越しの撮影で,デジカメ単体でこれだけ写ったんだから,まぁ,良しといたしましょう。


→気ままな天体撮影日記にもどる

→表紙にもどる