太陽の撮影記録2002



☆共通撮影データ
 望遠鏡:BORG76ED
 アイピースカ:LV12mm,15mm
 カメラ:カシオQV-8000SX

 アストロソーラーフィルム(バーダープラネタリウム社製)で減光
 露出時間:1/125〜1/2000秒



(→2001年の記録はこちら)  (→2003年の記録はこちら)



 2002.06.19

 6/11の日食のために,バーダープラネタリウムのアストロソーラーフィルム(太陽観測用フィルター)を購入。
 これは,薄い樹脂シートに金属を蒸着させたようなフィルターで,望遠鏡の大きさに合わせてカットし,セルを自作して使います。もちろん,双眼鏡にも使用可能なので,応用範囲は広いですね。露出倍数は約10万倍とのこと。

 結局,日食は曇って観測できず。
 しかし,アストロソーラーフィルムは日常の太陽観測にも活躍しますから……
 と言うわけで,梅雨の晴れ間を狙って,撮影。
 LV15とデジカメのワイド端と言う組み合わせだと,1/2000秒のシャッター速度でも,やや露出オーバー気味です。
 口径を絞るか,写真用フィルター(ND2とかPO1ぐらいがいいかな)を追加するほうがいいかも知れません。



 縁の近くの黒点を拡大。
 拡大はアイピースを替えず,デジカメのズームで。

 太陽はガスの球なので,真ん中はガスが濃く,明るく見え,周辺は中央部に較べると,かなり暗く見えます。
 黒点のほか,より明るい部分(白斑)も見えています。



 2つ前の写真の,中央よりやや右下にある黒点をアップにしました。
 黒点の微細構造も見えてきました。
 黒点の無い部分がザラついて見えますが,これは「粒状斑」ないしは「米粒斑」と呼ばれる,太陽表面の「あばた模様」です。


2002.09.18

 賑やかな太陽面。でも,だんだんと低緯度(赤道部に近いところ)の黒点が増えてきたような……低緯度黒点の増加は,極大期を過ぎ,黒点数が減少してゆく兆候です。

 では,上の画像の黒点を,少しピックアップしてみます。

 左の端のほうの黒点群です。白斑が分かりやすく,変化に富んだ風景です。

 中央部の黒点のアップです。
 モノクロ化してみました。けっこう見やすいかも。
 粒状斑も良く見えています。


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