月末はすぎちゃったけどゴミ出しの日 9月遅刻号
もう10月になってしまいましたが(^_^;)、9月分のゴミ出しを今のうちにやっちゃっておこうと思います。多分28日の本格更新(なるか?)のときに(どっちにしろ)10月分のゴミ出しはできると思いますんでね(^^;。
◎わがままTurboLINUXのおかげでまたまたwin98を再インストールする羽目になってしまいました(*1)。◎TOWNS-LINUX(*2)をちょびっとかじっていた私でしたが、LINUXなんて安全なANSI-Cコンパイラ(*3)を実行するためにあるような環境だと思っていたので、買っておいた書籍のCDに入っていたやつに3DLabs社製グラフィックチップに対応したXサーバー(*4)が用意されていないだとかFAT基本パーティション(*5)をLINUXパーティションの後ろに作るとおかしくなるとかLILO(*6)が1024シリンダ(*7)より向こうにあるパーティションを認識できないだとかそういう専門的なことまで気付かなかったのです(理解できたけどな)。◎まぁなんだかんだで結局のところ新しいバージョンのTurboLINUX書籍買ってきて、IBMの10GBの方をWin98に、Quantumの3.2GBの方をLINUXにして使っている状態です。素直にTABキーでタブを入力することもできないmule(*8)に辟易している状態なので、LINUXを本気で使い始めるのはまだ先のことになりそうですが(^_^;)。◎どうでもよいことなのですが、無料配布版だからといって、やたらむやみに書籍付録CDのOSを導入しようなどと考えないほうがよいようです。◎正規版なら保証もあるので文句のいいようもありますが、書籍版はCD-ROMのフォーマットに変なのを採用(*9)しているせいか、インストーラーに一癖もふた癖もあるというようなものばかりで(たとえばCD-ROMから直接起動でインストールをしようとするとなぜかSCSIデバイスドライバが組み込まれない、とか、インストールはできたけどrootからですらX-Windowにログインできない(*10)とか)、満足に使えない場合があるからです(っていうか、ほとんどそんな感じ)。TurboLINUXの正規版を7,500円で買うのと、2,400円ぐらいの雑誌を4,5回ぐらい買いなおす(*11)のとでは、経済的にも精神的にも前者のほうが健全なのです、結果的に。◎情報量の違い、ということも考えられますが、到底CD-ROMつきの書籍なんていうのは初心者向けで、有効な情報はほとんどありません。特にTurboLINUXなどのRedHut系はRPMパッケージによるインストーラー任せなところがあって、詳細な設定がどのディレクトリーにあるどのテキストファイルのどの部分に記されているかなどといったことについては触れられていないことが多く、設定の段階で躓いて行き詰まってしまうのがオチ、ということが多く、掲示板とかで質問してもタコ(*12)扱いされ、結局は分厚い専門書のお世話になる羽目になるのです(ふふふ、どうだい、LINUXなんてやりたくなくなってきただろう?)。◎とはいえ、Windows嫌いな人はRedHut系Linuxが非WindowsOSの中では比較的どの機種でも動いてくれるOSなので、一考の価値はあると思いますよ。ゲームやる人は別として、とりあえずネスケが最初っから入っているので外付けモデムさえあればウェブブラウジングもできるし。
◎そうそう、ネスケですよネスケ。◎なんだかあまりにもよく再起不能な止まり方をしてくれるIE5.0に辟易した私は、ついにIEをやめてネスケに移行しちゃってしまいましたのです。◎IE5.0が何であんなによく固まってくれるのかはいまいち不明なのですが(きっと仕様なのでしょう(*13))、移行作業中にもフォルダウィンドウのプレビュー機能で止まってくれちゃったりして(*14)(^_^;)、慌ててプレビュー機能もOFFにしましたが、そうしたらそれまでみたいに突然フリーズして再起不能になるようなバグは出なくなりました。さすがは世界のねっとすけえぷ。◎移行作業自体も難航を極めまして。メーラーもネスケに付属のやつに切り替えたのですが、素直にOutlookExpressからメールのインポートができなくて(*15)、仕方ないのでいったんコピーもんOffice2000に入っているOutlook2000を一旦インストールしてそっちでインポートしぃのそのOutlook2000からネスケめっせんじゃあにインポートという非常に回りくどいことをやったら何とかインポートに成功。ブックマークも扱いがまったく違うので、Favoritesフォルダーからいちいちリンク先につないではブックマークに登録という超手作業なことをやってのけなければならなかったのです(絶対もっと楽な方法あったと思うんだけどね^_^;)。◎と思って今ちょっとネスケが入っているフォルダーをみてみたのですが、なるほど、ネスケのブックマークはハイパーテキストで管理しているんですね(^_^;)。これじゃあ直接いじるにしても結局は手作業か。楽な方法なんてないみたいです(;_;)/。しかもソースを覗いてみたらなんだか履歴情報をタグの形で埋め込んでる(*16)し(i-i)ァゥァゥ、直接いじること自体難しいというか危険というか(T^T)q。◎そんなわけでIEユーザーは移行が非常に面倒なことは必至ですが(笑)、それでも余裕ある人はやっぱりネスケへの移行をお勧めしておきます。初回起動が若干時間かかるのが気になりますが、IEと比較して特別重たいわけでもなし、動作も比較的安定しているようです(終了させた後にページ違反のエラーメッセージを出すことはあるが)。それになんと言ってもIEは、深刻なセキュリティーホールが数多く見つかっているので(特にこれ。htmlからハッキングされちゃうなんてかっこよすぎ^_^;)、安全なネット活動を慢心したいあなたはぜひともIEをやめて別のブラウザ(って言ってもネスケぐらいしかないんだけどねぇ…モザイク?)に移行すべきなのです(絶対)。
◎ところで、前回のゴミ出しでお伝えした初期不良のミキサー君ですが、結局約束どおり8月の終わりに良品を届けてくださいました。◎で、せっかく届いたのだからレビューでも書こうかなぁとも思うのですが、この一件以来、LAOX楽器館秋葉原店に私の買ったこのLEEMのミキサーが今にいたるまで展示されないのを見ると、どうも業界的に信頼を失ってしまったのか、それともあれが原因でつぶれてしまったのか、、、(-_-)..zzZZ◎そんなわけでいまさらレビューとか書いても仕方ないような気がするのでここではパス(おいおい…)。多分これと同時掲載する近頃の買い物ネタ(期間限定)のほうでちょこっと説明はすると思う。ここでは満足してます、とだけ書いておくにとどめておきませう(^-^)。
◎さてそれではお待たせいたしました最近観た聴いた読んだ作品ピックアップ!に移りませう。◎まずは本から。「少年少女絵物語」(沢野ひとし/角川文庫)。沢野ひとしさんは私がよく読む作家椎名誠さんの友達集団の一人で、シーナさんの行状記(笑)、「わしらは怪しい探検隊」(角川文庫)では東日本なんでもケトばす会(*17)の炊事班長として登場しています。その本や他の椎名誠のエッセイ集にも挿絵のイラストを載せているので前々から名前は知っていたのです。◎この本は沢野さんの、子供時代から自分が子供を持ってからの話までを、時系列を一切無視して書き連ねたエッセイです。◎大きく3部に分かれていて、1部目の「少年少女絵物語」では少年時代の夏は思いっきり遊びまわっていたことを、2部の「夏の終わり」では夏の終わりから冬を越すまでの季節にまつわる話や、別れや人間関係の難しさやそういうことが伝わってくるような話、3部の「家族」では、自分と家族とのつながり、家族にまつわる話がかかれています。◎1部の少年時代の話と、2部の終わりや3部の話は内容的にというか、雰囲気的にかなりかけ離れたもので、読みはじめと読み終わるころではかなり受ける印象が違っていました。読後感を言い表すと、思わずため息が出るような、といった感じだったでしょうか。◎この本のウリは沢野さん自身による挿絵入りということでしょう。彼特有の暖かみのあるイラストが物語をいっそうリアルに演出していると感じました。なかなか良くできたエッセイであったと思います。◎今回紹介する活字がメインの本はこの1冊だけです。これは前回のゴミ出しを書く直前、某D大学院(通称IS^_^;)の失格発表(苦笑)を見に行ったとき、新宿高島屋の紀伊国屋書店で次の試験のために買ったフーリエ解析の教科書と一緒についでで買った本なので、2ヶ月間でこの1冊しか読んでいないことになります(なんということだー)。◎で、そのときさらにもう1冊、いっしょに買った絵本が「アルマジロの木」(山田玲司/どうぶつ社)。◎これは私が前々から欲しかった、私が大好きな漫画家、山田玲司氏による「単発5冊作戦」(*18)の記念すべき1冊目を飾る作品です。◎さっきも言ったように絵本なのですが、いわゆるお子様のための絵本ではなくて、ノリ的にはやっぱり漫画に近いのかもしれない。むしろ、「絵本の形をした山田玲司的漫画」と言うべきなのでしょうか。◎内容としては、嵐がすぎて、記憶を失った男が、さわると丸くなる石のようなねずみ(=アルマジロ)をきっかけとして、いろんな動物に興味を持ち、旅をしていくうちに、家族に会い、大切なものを思い出し、だけれど、旅をした記憶は決して無駄にならなかったみたいな、そんな心温まるお話なのです(自己完結でスマン)。◎ゲーダイ卒の彼の油絵調の暖かみのあるイラストには業界でも定評がありますが、テキトーな慰め系の作品にすがりつくくらいならこれを読んだほうがよっぽど心が温まるのではないでしょうか。人生に疲れてしまったあなたには最高の一品です。◎漫画にいきましょう。まずは最近なんだか病的なほど買いあさっているロリ漫画の中から、唯一思想のはっきりして私的には好感度の高かった一冊を紹介しましょう。◎「小さな玩具」(鎌やん/オークラ出版/OAK COMIX)。「ちいさないきもの」と読む。◎最初の「少女調教講座」(「しょうじょきょういくこうざ」と読む…基本的にこの人の作品においてほとんどすべての「調教」という字には「きょういく」という風にルビが振られている)を読んだときはさすがに「やべぇ〜」と思いましたが、その後のコラムを読み、その後に続く作品を読むにしたがって、「この人、児童虐待問題(*19)についてちゃんと考えて作品書いている人なんだなぁ」と感じました。◎作品中にあるコラムはかなり真剣で筋が通っていて、自己分析とかもしっかりしていてよくできた文章だと思います。「苛め」問題を取り上げて、「傍観者」の話をしたところで、脳死判定の話を持ち出して、「あなたは、「生きて」いますか?」という問いかけは、ものすごく印象深いものがあります。◎漫画も基本的には、陵辱されて心が傷つけられる少女を描いている作品が多く、絵柄、内容ともにハードなものになっています。かわゆいぷにぷにソフトロリ系で萌え萌え〜な人たち(*20)にはちょっとハードな内容かもしれません。◎ところでさっき書いた「少女調教講座」は、あれは鎌やんさん自身の実体験をもとにかかれたものなのでしょうか? ま、まさか、ねぇ。。。^_^;それはないとは思うのですが、、、しかしあまりにもリアルなもんで(((((;^^)◎さ、さて、次の作品に移りませう。◎せっかくなので気に入ったエロ漫画家の作品でも紹介しましょう。「ひよこ」(花見沢Q太郎/司書房/TSUKASA COMICS)と「月下の一族」(作者、出版社とも同じ)。◎基本的に乳のない娘っ子メインでエッチはとことんエッチに描いています(ああ、書いていて恥ずかしい)。したがって官能度はひじょーに高くて喜ばしい限りなのです。◎が、それ以上にこの人の作品、なんともフシギなノリで楽しい漫画なのであります。なんと言うか、テンポが独特なのです。適度に手抜き絵をはさむギャグ調の演出(「マサルさん」のうすた京介みたいな)とか、突拍子もない唐突な展開の仕方とか。◎特に「ひよこ」に載っている短編作品はコユいのが多いです。SFチックな作品で、ノーミソにカートリッジを差し込んでバーチャルリアリティーなエッチを愉しもうと思ったらなんだかフィニッシュでエラーが起きてむかついたから目から怪光線で焼き払ったら中から女の子が出てきて感謝されたーみたいなお話とか。全体的に、なんだかユルいんですよね、雰囲気が(^_^;)。「月下の一族」とかも、かなりどろどろしたお話のはずなのにすんげーユルいし。◎そんなわけで、花見沢さんの作品には非常に興味があります。実は結構エロじゃない漫画も書いているようなので、これからまたいろいろと読んでみようかと思っている次第。◎気になる漫画家、といえば、最近気になるのが吾妻ひでおだったりします。◎なあんで気になったかというと、以前ここで紹介した「夏目房之介の漫画学」にて数多く紹介(*21)され、先述の「小さな玩具」では「ロリコンの神様」(*22)とまで書かれ、他にも私が好きだった「ショートカッツ」(古屋兎丸/小学館/ヤングサンデーコミックス)という漫画の中にも「ヒデオ」レンタルショップ(ビデオではなくて、ヒデオ)というネタの中に「漫画のヒデオ」として登場したり(これは兄貴が買っていたからコミックス買ってない…やっぱり俺用のも買おうかしら^_^;)、とにかくいろんなところで出てくる割には、最近どこの書店を探してもほとんどこの名前を見かけなかった(*23)からである。◎で、そういうのって私は大体古本屋で探すんだけど、今回見つけたのはなぜか少し漫画に力を入れているというだけの普通のデパートの書店(*24)でした。◎「Oh!アヅマ」(吾妻ひでお/ぶんか社/ぶんかコミックス)。表紙を開けると最初のページにこんなコメントが入っている。「(前略)…早速ではございますが、この度、10年ぶりに新作コミック「Oh!アヅマ」を刊行いたしました。10年という長きにわたりお待たせいたしたことを、平におゆるし下さい。…(後略)」◎出版は1995年で、作品は94年から95年に書かれた3作と、89年に書かれた1作。すべて最新作なんだそうな(^.^)ゞ◎これがあんまり面白かったので、もうひとつ同じ書店にひっそりと並べられていたのを急いで買ったのが、「ミニティー夜夢」(吾妻ひでお/秋田書店/PLAY COMIC)。こちらは同名の連載が約70ページで力尽き(^_^;)、後は短編やら小ネタやら写真集(笑)などで埋められている。◎吾妻ひでおを知っている人は吾妻ひでおといえばアヅマ的美少女(^_^;)とSFということらしいのですが、まったく確かにそのとおりだと思います(笑)。主に活躍していた年代を考えれば「ロリコンの神様」と書かれるのも、あるいは夏目房之介氏に描く女体の色っぽさを大絶賛されるのもうなずける気がするし、何しろ卑猥をネタにして笑い散らかしているあたり(それから普通に本を出すより同人誌のほうが儲かると言い切っているあたり^_^;)かなり開き直っているというか居直っているというかイサギがヨロしくて好感触なのです。◎しかしそれ以上にカルチャーショックだったのは、その独特の、あまりにも特有すぎるテンポです。なんにするにしても話の展開が唐突なのです。たとえばついさっき出てきたばかりの親分と呼ばれる不気味な生命体が3ページ目にはその子分とヒロインたちの集団の囲む火に焼かれて夕食にされてしまったり、山賊狩りにつかまって囚われの身になっていたはずが次のページには女王様になっていたり、かと思うといきなり隣国に侵略しようとしたり。とにかくテンポが速い! 読む者を翻弄させ、しかしぐいぐいと引き込むこのテンポの速さは、今改めて世に出しても十分に新鮮なのではないでしょうか。
◎ふぃ〜、かなり一気に行きました。いかがだったでしょうか? ◎今回は音楽やビデオがありませんが、まぁそれだけ忙しかったのよって言うことでお許しください(その割には漫画のレビューは力が入っていたような気もするが…あじましでおは受験が終わってから買ったけどな)。気になる映画とかもいくつかあるので時間に余裕ができればそういうのもどんどん手を出してみたいと思っている次第なのではあります(アンディー・ラウ主演の「アルマゲドン」(*25)のときのよーに…あれはもう一度見直してもっとしっかりレビューやりたい^_^;)。◎そうそう、そういえば「それ行け!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ」、終わっちゃいましたね(i-i)ァゥァゥ。私もヨーコそっくりの子供がはじめて出てきた辺りから毎回見ていたのですが、あーゆう独特な世界感を持った作品がどんどん出てきてくれると嬉しいなぁーとか思うのですがどうなんでしょうかね? タイムマシンをきっぱりと肯定してしまった作品というのも思想背景としては珍しいなぁなどとも思ったりする次第。◎どうでもいいんだけど、高山みなみが出演するアニメってどうしてこうも次回予告に凝るんでしょうかねぇ(^_^;)、なぁーんて疑問を抱きつつ。そろそろお別れの時間がやってまいりました。それではまた次回お会いいたしましょう。お・わ・り! えっ? なにがぁ?
* 注釈 *
「東日本なんでもケトばす会」とはいかなる会であるか、というと、会員の何名かに肉体的金銭的余裕ができ、気圧配置も安定して、空を見上げたときの気分もなかなかよい、という時期を見つけては、みんなでエイヤッという具合に日本のさまざまな離れ島にでかけてしまう、ということを主なる業務としているのである。
しかし、ただみんなでぞろぞろ離れ島にでかけ、だらしなく笑って酒をくみかわす、というのではあまりにも未来に対する展望が欠けている、と思われるので、離れ島では天幕を張り、水はそのへんの湧水をみつけ、海、山、平地から食料を調達し、夜ともなればうま酒ビールのみかわし、ドンパン節をうたい星を見つめ波の音きいて、ともにすごした幾年つきか、よろこび悲しみ眼にうかぶ眼にうかぶ、というような、まあいささか後半はキザな描写ではありましたが、一応は全体的にこのような魅力的な状況というものを追求しようという外角高目の理想に燃えている組織および集団なのである。