SRLL用 TNC製作 ハード編


● (No.588) SRLL用 TNC製作 ハード編 (2008年7月14日)
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SRLL用 TNC製作 ハード編 No.588
SRLL用 TNC製作 ソフト編 No.589
SRLL用 TNC製作 モデム編 No.590
SRLL用 TNC製作 2号機編 No.591


東京工業大学のキューブサット CUTE-I、および CUTE-1.7+APDII に搭載されて
いる独自の通信プロトコル SRLL のデータは、通常の AX.25 TNC ではデコード
することができません。 そこで、SRLL専用の TNC を自作する必要があります。
秋月電子通商 AKI-H8/3048F マイコンボードを使用して TNC を自作することが
推奨されています。

秋月電子通商 Web のカタログを見ると、似たような品目が多数並んでいます。

@ AKI-H8/3048 開発キット(即使えるキット) K-00004
  [CPUボード/マザーボード/電源/アセンブラ/ソフト一式付]
A AKI-H8 マイコン専用マザーボード (液晶表示器付モデル) K-00005
B AKI-H8/3048F マイコンボード (ボード完成品) K-00179

このうち@は 文字通り「即使える」イメージがありますし、Aは液晶が付いて
いて良さそうです。 Bは「完成品」とあるのでこれも「即使える」感じがあり
ます。どれを選んでよいのか迷います。カタログに完成基板,表面実装等の表現
がありますが、実はどれも大量のハンダ付けを必要とします。 @に、AもBも
含まれていて関係ソフトも付いていますので、@のみを購入すれば充分です。

届いた開発キットを開封してみると、キットの他に、「15V スイッチング電源」
「液晶LCD基板」なども入っていますが、今回はこれらは一切必要ありません。
また、次のタイトルの黄色い紙(解説書)が入っています。

・AKI-H8マイコン専用マザーボード
・AKI-H8マイコンボード完成品
・AKI-H8/3052F用マザーボード

この他にも 難解なハード関係の解説書が多数付随していますが、今回のハンダ
付けには 一つ目の「AKI-H8マイコン専用マザーボード」の解説書のみが参考に
なるかと思います。 自局の古いハンダこてではだめなので、新しく先細の電子
工作用ハンダこて購入。ハンダはヤニ入り極細。 Tnx>JH1BCL, JA0CAW, JA6PL


  



ハンダ付け完了

7月13日、SRLL用TNCマザーボード AE-H8MB の数百箇所といわれるハンダ付けを
一気に完了しました。延べ 6時間も掛かりました。 あとは、モデム部が残って
いますが、とりあえず完成画像を...。

1枚目の画像はまだモデム部が未完成のため、AE-3048 のピンは浮かせています。
2枚目の画像は、AE-3048 をはずしてソケット囲み内部が見えるようにしてます。












「AKI-H8マイコン専用マザーボード」の解説書 2ページ の製作手順に従い、
補足をします。
(1) 部品表は黄色い表紙 1ページ目に載っています。中段のコネクタ項目の
    ピンフレームとは、ピンソケットのことです。
(2) 抵抗、半固定抵抗の取り付けは特に問題ありません。切り取ったあとの
    リードは、あとでジャンパー線として使用するので捨ててはいけません。
(3) 青いコンデンサーは背を低く取り付けます。黒い電解コンデンサーには
    極性があります。足の長い方が + です。
(4) LED は足の長い方が アノード です。記号 ->|- の左側に対応してます。
(5) コネクター CN1〜CN4 は、ピンソケット(穴がたくさん開いている方)を
    マザーボードに取り付け、ピンヘッダー(両側ピン)は AE-3048 に 取り
    付けます。1本の長いピンヘッダーは、カッターで 4つに分割します。
    延べ 110*2 ピンあるので、計 220箇所ハンダ付けします。
(6) タクトスイッチ S1〜S4, および S5 の取り付けは特に問題ありません。
    トグルスイッチ S6, S7 は、少し細工をします。まず両脇の足をニッパ
    で切断します。残った 3本の足のうち端の 1本を切断し、結局 2本の足
    を残します。テスタで ON/OFF の通電を確認してからハンダ付けします。
(7) トランジスタは背を低く取り付けます。IC の向きを注意します。
(8) (2)で切り取ったリードをここでハンダ付けします。
(9) AE-3048 の CN5 に、CPUモード設定用のピンヘッダー(6ピン) をボード
    に逆さに(ピンの長い方を表面側に)ハンダ付けします。通常は モード7
    (オープン)で運用しますので、無接続のままでも大丈夫です。
(10)以上、ハンダ付けが数百箇所ありますが、慣れてくると、取り付け穴に
    ハンダこての先とハンダを当てて 2秒でハンダ付けできます。
    この流れ作業を無我の境地で繰り返します。


あと、モデム部分の製作が残っていますが、それについては次頁の No.589
および No.590, No.591 で解説しています。



《SRLL 事始め》

JE1CVL Blog: http://heiseiturezuregusa.blog.ocn.ne.jp/a/ より引用
@ http://heiseiturezuregusa.blog.ocn.ne.jp/a/2008/07/post_aec7.html
A http://heiseiturezuregusa.blog.ocn.ne.jp/a/2008/07/post_71bc.html
B http://heiseiturezuregusa.blog.ocn.ne.jp/a/2008/07/post_1a36.html
C http://heiseiturezuregusa.blog.ocn.ne.jp/a/2008/07/post_39ca.html
D http://heiseiturezuregusa.blog.ocn.ne.jp/a/2008/07/post_9aa7.html
E http://heiseiturezuregusa.blog.ocn.ne.jp/a/2008/07/post_872a.html
F http://heiseiturezuregusa.blog.ocn.ne.jp/a/2008/07/post_946e.html
G http://heiseiturezuregusa.blog.ocn.ne.jp/a/2008/07/post_750c.html
H http://heiseiturezuregusa.blog.ocn.ne.jp/a/2008/07/post_4a9e.html
I http://heiseiturezuregusa.blog.ocn.ne.jp/a/2008/07/post_9c26.html


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