1999/9/2

その月観た映画やビデオの感想などを書いてきます。いきなりネタバレだったらごめん。
もしかしたら、全然olive的じゃないかもしれないけど、気にしない気にしない。

oliveババア的(?)movie review in August 1999

ラン・ローラ・ラン ダメな男。ほんとに!今回うまくいったって、また絶対へまするって。でも、そんな男にほんとに惚れちゃってる、ローラは。たくましい臀部に、走ってもほっぺがゆれないお顔に、God Bless You!予告で観た限りでは、もっとアニメーションが使われていて、MTVみたいなのかと思った。音楽とあいまってテンポがとてもよい。ぐいぐい引き込まれる。ダメ男でも、強運でバイタリティのあるローラがついていればだいじょうぶ。彼女を大事にしなさい!それしても、ドイツのカジノって地味なのね。
パラサイト 転校生はエイリアンという(いきなりネタバレ)、SFX入りややホラー風味学園ラブコメ。R・ロドリゲス監督だから多少は期待。ストーリーは、いじめられっ子が活躍して、事件を解決するという、文部省推薦図書みたいな構図。しかも、「ボディスナッチャー」まんまの、親玉さえやっつければ全てもと通りという安直なストーリー。でも、結構好き。SFXを期待していくとダメだろうけど。笑える場面も随所にあるし。アメフトコーチたちが豪雨を浴びてるシーンとか…パラサイトが水くれ〜って、一斉に顔出してんの。(パラサイトは乾きやすい)これ観てて高校生に戻りたくなっちゃった。雑な高校だけど、学園生活は楽しそう。ビバリーヒルズ観てるみたい。私はジークがお気に入り・セクシー校長だけ死に損でかわいそう。転校生はローラ・パーマー(の若い頃)に似てない?
となりの山田君 夏休み中の日曜日に行ったのに、こんなにお客さん少なくてだいじょーぶなの?水彩画がアニメーションになったかんじはとてもきれいだし、写実的な絵はおもしろいな、と思ったけど(技術的にはすごいらしい)、ネタ的には古い&さぶい。でも、小さな子どもがすごく受けてて、これでいいのな?そういえば、法事で会ったいとこの小3の娘(青森在住)に好きな番組を聞いたら、一言「はぐれ」。何それ?「はぐれ刑事」だったのです。ウソ〜、すごい渋すぎ。人気あるんだってさ、クラスでは。そーなのか。でも私も幼少の頃、「特別機動捜査隊」好きだったな…。
キラーコンドーム 劇場で観そびれていたのでビデオで。キラートマトみたいなおバカ映画と思っていたが、バカはバカでもドイツ映画。ちょっとへん。外国人が考える「悪のはびこる魔都ニューヨーク」で、外国人がイメージする「良きイタリア」を故郷に持つイタリア人刑事ルイージ・マカロニ(ホモ)がキラーコンドームを操るカルトを、ついには愛の説教で打ち負かす、愛あり、活劇あり、クリーチャーありのエンターテイメントなんですが、やっぱりへん。ニューヨークが舞台なのに、みんなドイツ語。実際行ってない?大統領候補の演説もドイツ語なら、その風貌も全くアメリカ人らしくない。このうさんくささは、ちょっと前に20年ぶりくらいに観た「エスパイ」(小松左京原作/バカ役者、じゃない役者バカ藤岡弘&今で言うところの紀香・由美かおる出演)みたいじゃない。これも舞台は国際的なんだけど、全く行ってない!オリエント急行やパリ市街なんかのイメージ映像はある、けれど、行ってない!随所にそれが見て取れて、おかしくておかしくて。同じ感覚がある。でも、私、このかんじ、決してきらいじゃない。わかっててやってるってゆうか…。主演のウド・ザメール(ちびでぶはげでつぶらな瞳)はドイツのジョン・ベルーシといったところ。禿げた頭頂部のぽわぽわっとした毛がキュート。結構好きなタイプです。男娼君もまったくアメリカ人っぽくないけど、ラストの2人のラブラブぶりはこちらも胸がきゅんとなります、ほんと。めでたしめでたし。
マトリックス ストーリーは「ターミネーター」みたいでもっとサイバーパンク(死語?)。今度の敵はAI(人工知能)だ。AIなのに、触手のある昆虫形態が好みってゆーのがいい。おどろどろしい趣味が、むしろ人間的。敗れた人間はAIのごはんでしかない。そのごはんに仮想現実を提供してあげてるらしい。(親切なことだ)そこでキアヌ!顔色の悪いハッカー役だが、実は人類の救世主。サイバーパンクだけど、表現は丁寧な格闘シーンと銃撃戦でよい。ヘリコプターが目の前に現れるのは「ダイハード」なんかでもありそうなシーンだけど、空の薬莢がぱらぱらふってくる下から見上げるカットはなかなか新鮮。CG技術的にもなかなかすごいらしい。詳しくはわからないけど。ちょっと前にアメリカに滞在していた友人の話では、ロングランで、「エピソード1」よりもメディアの扱いが大きかったって。でも先行オールナイトは空いていたよ。格闘シーンはホント、かっこよかった。「ドラゴンボール」みたい。敵を見切ったキアヌはもう強い強い。一緒に映画を観た人たちの共通の意見は、仮想現実でいいやってことでした。最初に青か赤の薬を選ぶシーン、伝言ダイヤルの男に睡眠薬飲まされた女の子のこと思い出しちゃった。「真実を教えよう」と差し出されたら、飲んじゃうかも。飲まねーか…。