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3.

T PROOF−露出補正のヒント

Tプルーフの大きな欠点としてポジでこそ使用したい発色の良さと階調特性があるのに露出補正ができない、というジレンマがあげられます。白い雲は雨雲に見えさわやかなイメージは消えてしまいます。
CONTAX Tの場合はフィルム感度設定を変えることで抜け道がありました。ISO100のフィルムをセットしたときにマニュアルでISO50の位置に設定し直すと一段アンダーになるのです。

しかしそれさえないTプルーフの場合はもう成り行き任せのような気もします。

そこで視点を少し変えてみたらどうでしょう。原点に立ち戻って考えると白い雲が灰色になるのは明るいものを測光したとき中間明度の灰色にもどそうとする(反射式)内蔵露出計の働きです。
それならば測光するときに露出計をなんとかだませればよいのではないか?
幸いなことにTプルーフにはシャッター半押しでAEロック機能があります。(CONTAX Tにはありません)
これを使って明るい被写体(たとえば白い雲)の場合、いったんその被写体と同じ距離にあるがより暗いもの(十分遠い街の遠景など)でいったんAF/AEロックをしてからその被写体に向け直せばよいのではないでしょうか。


そこで以下のような実験を試みました。画像は実際にT PROOFでRVP(ベルビア)をもちいて撮影したものです。

T PROOF, RVP
exp1.jpg (7593 バイト)

単に空に向けて
撮影した写真

arrow29.gif (1051 バイト)

exp2.jpg (4557 バイト)

それをいったんこのような景色の無限遠部分でAEロックする
(同時にAFロックもかかる)

T PROOF, RVP
exp3.jpg (8143 バイト)

左のAEロック後に
フレーミング修正して撮った写真

今度は少し露出オーバー気味ですがスキャンではなくポジの上ではもう少し適正に近く写っています。
この方式だとあまり微調整は効かないのですが、露出バラシの代わりとしておさえで一枚とっておくのは悪くないでしょう。またちょっとフレーミングを調整するだけでも効果はあるでしょう。

本来ならば標準反射板を携帯したいところですが、ハッセルの撮影ではコダックの標準反射板を携行するとしてもさすがにT PROOFのためには持っていけません。
ほかに日本人の手もよく標準反射板のかわりにいわれますが、実際にやってみると35ミリレンズではむりです。。。

English
Lack of exposure control makes this camera as just a P&S camera though this has a great lens.
However, T4 has an AF/AE lock feature. AE lock CONTROLS exposure.
Take a look at the left picture, taken with Velvia. This looks under exposure as the sky is bright. Then make AE lock on a scenery which has neutral brightness(center picture). note AE lock also means AF lock. Make sure the fake target has equal range to real target. Then reframe the finder and take a photo, it looks like the right picture.


1999, All rights reserved by Yoshihiro Sasaki