3 甘夏みかん
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■■ほろ苦い甘さ■■ |
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なつみかんの果皮に多く含まれる「オーラプテン」という香りの成分は、発癌抑制物質として知られていますが、そのままでは食べられません。ママーレード、砂糖漬けなどにして食されます。 皮には他に「リモネン油」の洗浄、消臭効果があります。 以前、灯油臭を消すために茶葉からリモネンを抽出して、リモネン入り灯油を検討したことがあります。灯油は,燃焼時には臭いませんが、消化時には高温によって揮発したガスが、灯油臭を発生するのです。 そのために検討しましたが、際立った効果が得られないので打ち切られたということがありました。 チューインガムにも使われたことがあります。 洗浄効果としては、オレンジ洗剤として使われています。 油汚れのひどいところは、皮でこすってみると効果があることが分かりますね。ワックスの塗布されたオレンジはやめたほうが良いのは当然ですが。 このように、なかなか、捨てがたい食品であります。 |
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マーマレードにするには無農薬のものを探さなければなりません。これは絶対条件ですね。たわしで表面をこすり洗います。 白い内側の皮をきれいに取り除きます。 根気良く実を取り出し砂糖を振り掛けておきます。皮を細く切ります。 細すぎでも食感が楽しめません。5oくらいが美味しい太さです。 皮は何度か湯こぼしをしてあくをとります。 砂糖で煮詰めます。 木べらで底が見える程度まで煮詰めます。煮詰めが足らないと水分が分離しますし、煮詰めすぎると砂糖漬けになってしまいます。ここが腕の見せ所です。 最後にレモンを絞り入れます。 フォーションなどのマーマレードは、いい香りがします。 何か香料が入っているのでしょう。あの香りは何だろう。 ご存知の方は、お教えください。 |
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■■半磁器の小皿■■ | ||||
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では、小皿のご紹介を。 半磁器粘土を使用しました。これは可塑性が弱く成形時に乾燥が速く、ひび割れが起こりやすいのです。今回はあえてひび割れは残したまま焼成しました。 釉薬は、白萩のズブ掛けに天目柚を分けかけています。 |
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はじめは欠けたお皿なんて。。。と思っていましたが、だんだん愛着がわいてきました。失敗作もまた捨てがたいですわ。マーマレードはそのまま食べても美味しかったです。ごちそうさま。。。(mayumi談) | ||||
2003年6月7日 |