ケーブル処置 |
近年のケースなので、シリーズにサイドパネルが透明アクリルのものもあります。このためのケース内の「見栄え」対応もすばらしいものがあります。 ケーブル類はマザーボードの周囲にあるグロメットからマザーボード背面側に追いやる仕様でスッキリしており、この背面側にも幅20mm以上の空間があります。 この画像だと、マザーボードの右上の方に赤や黄色のコードが少し見えるのが電源からのコードです。マザーボードの右の黒いところにそれらのコードが吸収されていく部分がゴム製のグロメットで 電源からのコードがここから裏パネルの裏を通ってケース底部の電源に向かうという構造なので、マザーボード前面にはコードやケーブル類が行き交うことがほとんどありません。 グロメットはマザーボードの右側の上下の黒いものと、上側の左右の黒い部分です。電源コードの他、各種ケーブル類もグロメットの穴から一旦背面側に抜けて接続先に向かいます。 ATXマザーボードは元々はケースの上部に電源を配置する設計であるため、電源コネクタも上方に配置されています。 このケースのように近年は電源を底面に設置するケースが増えてきていますが、普通はマザーボードの上に電源コードが渡ってしまうため見栄えが悪くなります。 このケースであれば初心者が実装させても見栄えが悪くなることが避けられます。 |
冷却 |
1つ上の画像のようにケースには3基のファンが実装されています。 ケースの前側から14cmファンが2基で吸気されており、 ケースの後側は14cmファンが1基で排気される構造です。 電源はケース底部のパネルで分離された下に配置されているので、この画像では見えませんが、底部のパネルにはスリットが切ってあるので空気の流通がないわけではありません。 ですがATXの電源は下から吸気して背面側へ排気する構造なので、マザーボード側庫内の排気の役には立っていません。 ケースファンの数のバランスで見れば「吸気過多」になるわけですが、これはケースの設計によるものかも知れないので、このままで使用していますが、 この分はケース底部から排気されているようなので、下の「対ホコリ処置」で現象を説明しています。 |
静音処置 |
ケースに実装されている3基のファンのほか、CPU、グラフックカード、電源のファンが駆動していますが、
音はとても静かで、距離が離れている部屋のエアコンの音のほうが目立つ位で、この画像のようにサイドパネルを外していても気にならないほどです。
ファンの問題だけでなく、厚みが厚いスチールを採用していて工作精度が高いケース自体も寄与していると思われます。 ケース実装の14cmファンは、大径なこともあって低回転で耳をかなりそばまで持って行かないと音が聞こえないほどです。 |
対ホコリ処置 |
1つ上の画像では前面側のダストフィルタを外して撮影していましたが、
この前面と、電源の下となる底面、また、水冷用に用意されているケース上面にダストフィルタが設置されています。(ケース上部は未使用でパネルで塞いでおり機能しません) ダストフィルタは結構しっかりしたもので、樹脂整形部材に細かいナイロンメッシュがしっかり貼られているものです。 1ヶ月程度使った状態では、フロント側は手前側にある程度ホコリが付いており、 底部側は予想通り電源部分の真下は下側にホコリが付いていて、それ以外は上側に若干にホコリが乗っているので、ケースのファン構造が「吸気過多」である分が 底部から排出されているということになるのでしょう。このホコリの量は電源の真下以外は数ヶ月放置しても問題ない程度です。 ダストフィルタはワンタッチで外せて、水洗いも可能な感じです。 ダストフィルタのナイロンメッシュは「網戸」程度のものです。細かいホコリは内部に入ってしまいますが「ある」と「ない」では大違いです。 ダストフィルタなどの配慮が全くなく、庫内がホコリだらけになってしまうケースも多いわけですから大変うれしい配慮です。 |