<月山>
(がっさん)山形県鶴岡市ほか
旅行日 '97/9
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出羽三山の主峰月山(がっさん)。標高は1984m。なんと芭蕉はこんな高所へまで登山しているのだ!
六月六日(陽暦7月22日)芭蕉と曽良は装束を整えて羽黒山を出発し、途中7合目の高清水までは馬の助けを借り、あとは歩いて頂上を目指します。
現在は8合目までクルマの通れる道が通じ(ただしハイ・シーズンは大渋滞!)ここから山頂まで徒歩約2時間。小学生も登っています。けれど山をなめちゃいけません。きちんと計画を立て、最低限の装備はしてゆきましょう。
←月山の頂上。晴れれば、こんなだそうです(出羽三山パンフより)。芭蕉が登った日は荒天だったようですが、山頂付近で一泊し翌日は天気は甚だ良かったようです。
私もせっかく行くのならこんなお天気の日に行きたかったのですけれどねー。そうはいかないのが山の天気。
ふもと(鶴岡の街)は良く晴れていたのにも関わらず、山頂に近づくにつれ霧が立ちはだかり、強風にあおられ、寒さに身を震わせる始末。
なんとかかんとか登って、見えたのは「官幣大社 月山神社」の標柱。つきました・・。月山神社、山頂です。
とはいっても雨交じり、強風吹き荒れる霧の中、視界は数十メートル。どこになにがあるのやら。
月山は高山植物の宝庫としても有名ですが、そんなことにうつつを抜かしていられません。これ以上天候が荒れたら大変と、腹ごしらえをした後さっさと下ってしまったのでありました。
(右写真、カメラの具合がおかしくなってヘンな日付が入ってしまった)
続いて、芭蕉の句(↓)へ。
<芭蕉の句>
雲の峯 幾つ崩て 月の山
(くものみね いくつくずれて つきのやま)
<句意>
- あの入道雲の峰がいくつ崩れ、築き上げたのが(この月光に照らされる神々しい)月山なのであろうか。
山頂付近に建つ『雲の峯・・』句碑。厳しい風雪に耐えかねたか、なんと石碑の上部が欠けているのでありました。あなおそろしや、月山。
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