聖書にイエス・キリストのある日の出来事が記されています。「イエスが道を通っておられる時、生まれつきの盲人を見られた。弟子たちはイエスに尋ねて言った、『先生、この人が生まれつき盲人なのは、だれが罪を犯したためですか。本人ですか、それともその両親ですか』。イエスは答えられた、『本人が罪を犯したのでもなく、また、その両親が犯したのでもない。ただ神のみ業が、彼の上に現れるためである』。」（ヨハネ９：１〜９）。主イエスが仏教の輪廻の思想をここではっきり否定しておられることを指摘しておきます。それはさておき、主イエスはこの後、この生まれながらの盲人の目を完全に見えるようにしてやりました。
★この事から、主イエスの言われる神のみ業は第一義的には癒しの奇跡のことでした。主イエスのみ手によって行われた奇跡と同水準の奇跡が世界各地で今日もキリスト教会の信仰と祈りによって数多く起こっております。キリスト教会の中に生きておられる主イエスは「昨日も今日もいつまでも変わらない」からです（ヘブル１３：８）。そして、「よくよくあなた方に言っておく。わたしを信じる者もわたしのしている業をするであろう。そればかりか、もっと大きい業をするであろう。わたしが父のみもとに行くからである。」と主イエスご自身が約束しておられるからです（ヨハネ１４：１２）。
★生まれながらの盲目が癒され、死ぬほどの重病から救われ、死人の中からよみがえらせてもらった人々もこの世に生きている限り、いずれは死ぬのです。ですから、この世での心身の癒しは最終的救いとはなりません。主イエスの救い（最終的な神のみ業）は、この世だけでなく来るべき世に及ぶ永遠の命です。この世で罪の赦しと何ものにも奪われない心の平安と喜びとを、世の終わりの日にキリストが再び来られる時、欠点の無い、死なない栄光の身体と永遠の命とが与えられるのです。
★主イエスを無視して一生を終える人は、死後自分の罪を裁かれます。国家の法律ではなく、神の法律（律法）によって行いばかりでなく、ことばと心の中で思ったことまで裁かれます（ヘブル４：１２，１３）。そして、キリストのような、きよさ、正しさのない者は皆永遠の火に投げ込まれます。これが神の定めです。
聖書のことば 「おくびょうな者、信じない者、忌むべき者、人殺し、姦淫を行う者、まじないをする者、偶像を拝む者、すべて偽りを言う者には、火と硫黄の燃えている池が、彼らの受くべき報いである。これが第二の死である。」(黙示２１：８）。
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キリスト紀元２００３年 ６月 １日公開
