ゴスペル よい知らせ キリストをあなたに @31church.net
 ★就職難の時代ながら比較的就職しやすい職場の一つは東京のタクシー業界でしょう。入社は容易なのですが実績を上げるのが難しくすぐに辞める人がいるからです。「求人広告に月収30万〜40万と書いてあったから入社したけど、半分ももらってない。いつになったらそれだけの給料くれるのか」と詰め寄る新入社員がいたと管理職の人が言っておりましたが、会社の広告は誇大広告ではなく、間違いなくその会社のトップクラスの乗務員はそれだけの月収を稼いでいるのです。ただし、先月に仕事を始めた者が今月からそれだけ稼げるという職場ではないのです。トップクラスが常時それだけの収入上げるためにかなりの工夫と努力と年季を重ねているのです。
 ★どんな職業にもその道の達人がいます。その磨かれた技術・技能・能力がその人の死と共に消滅するのはまことに惜しい、もったいない話です。しかし、聖書によると「キリストを信じて世を去る人の行いはその人について行く」(
黙示14:13)のです。つまり、キリスト者が歩んできた信仰者としての行いと共に、世の職業人として磨いてきた彼の技術・技能・能力がキリスト再臨後の新天新地での新しい生活に役立つようにと彼に伴ってついて行くのです。
 ★キリスト再臨後に再創造される新天新地は安息の地だからといって(
ヘブル3:18〜4:11)遊んで暮らす所ではありません。働く所だと言えば世の多くの勤め人たちをガッカリさせるかも知れません。この世の労働は大方つらいものだからです。それは人類の始祖アダムの罪の結果、人は額に汗して苦しんで働かなければ食べて行けないと神が言われたからです(創世記3:17〜19)。世の労働者の中で仕事そのものと収入との両方とも満足して働いている人は多くないと思います。特に不景気な昨今、「働らけど働けど 我が暮らし楽にならざり じっと手を見る」と言った心境の方々も多いのではと推察します。
 ★キリスト教は労働を神の罰として与えられたものとしていると、テレビで或る学者が語るのを聞きました。しかし、キリスト教会も聖書もそのようなことを言っておりません。創世記を読めば分かる通り、アダムが罪を犯して楽園エデンの園を追われる前に、主なる神はアダムに園を耕す仕事を与えておられます(
創世記2:15〜17)。人類に罪が入る前に労働は祝福・恵みとして与えられたのです。
 ★新天新地では再び労働が祝福として、恵みとして与えられます。この世での労働(小事)に忠実な者は、新天新地での神の業(大事)にふさわしい者と見なされ、適材適所にして豊かに報いられる楽しく希望にあふれた仕事を任されることになるのです。
 聖書のことば「
小事に忠実な者は、大事にも忠実であるルカ16:10;同19:11〜27)。


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キリスト紀元2003年 6月 1日公開


〈12〉小事に忠なる者は
      大事にも忠なり
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