ゴスペル よい知らせ キリストをあなたに @31church.net
 ★タクシー乗務員は乗客の希望する行く先を正確に把握して送り届けなければその役目を果たしたことになりません。東京のあるタクシーが夜横浜まで客を乗せ、帰りに一人のほろ酔いかげんの客を乗せました。横浜という営業区域外の客でも、東京に戻る客であれば乗せてもいいことになっています。しかし、その客は「軽井沢まで」と言ったのです。軽井沢といえば長野県の北東の群馬県寄りのところに位置する有名な避暑地です。横浜からですと高速料金を別にしても5万円は下らないでしょう。その乗務員は「今日の売り上げはまだ目標に達していないから、これはいい客を拾った」と違反を承知で乗せました。行く先を告げた後眠りこけてしまった客を背に喜び勇んで長野県軽井沢に一っ飛び。眠りから呼び覚まされた客は、自宅のある町とは違う場所に連れて来られてびっくり仰天。それもそのはず、軽井沢は軽井沢でも長野県の軽井沢ではなく、横浜市西区の軽井沢だったのです。お陰で、この乗務員のその日の売り上げは自分で弁償するはめになりました。
 ★あなたが人生の道を走り終えてあなたの造り主の前に呼び出され人生の収支報告を求められた時、神があなたの目標地として定めておられた地点にあなたは到達しているでしょうか。あなたの仕事の実績のことではありません。あなたの人間性についての世間の評価でもありません。神があなたにこのように生きてもらいたい、こういう人間であってほしいとほかでもないあなたに求めておられる目標をクリアしているかどうかということです。
 ★新約聖書にマルタとマリヤという主イエスの女弟子の姉妹が出て参ります。あるとき、主がこの姉妹の家に招かれ集まった人々に説教をしておられました。妹のマリヤは主の前に座って一心に話しに耳を傾けていました。姉のマルタは主をもてなすことを第一と考え台所でひとりあくせく働いていました。妹のマリヤが台所仕事を手伝わず主の話を聞くことに夢中になっていることに腹を立て、マルタは主にこう申し上げました。「主よ、私の手伝いをするように妹におっしゃってください。」主は答えられました。「
マルタよ、マルタよ。あなたは多くのことに心を配って思いわずらっている。無くてならぬものは多くはない。いや、一つだけだ。マリヤはその良い方をを選んだのだ。」(ルカ10:38〜42)。
 ★あなたもマルタのようにあなたの造り主であるお方のあなたへの要望に耳を傾けることをせず、自分勝手な思い込みのままに人生を歩み続けて来ませんでしたか。先の乗務員のように終着地点に来てから自分の思い違いに気づかされ、その責任を問われることにならないように、今すぐマリヤの様に神のみことばに耳を傾けてみてください。聖書のことば「
まず神の国(心に神を迎えること)と神の義(罪の赦しときよい生活)とを第一に求めなさい。そうすれば、これらのもの(衣食住の必要)は、すべて添えて与えられます。」マタイ6:33)。


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キリスト紀元2003年 6月 1日公開


〈11〉まず、神の国と神の義とを
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