ゴスペル よい知らせ キリストをあなたに @31church.net
 「愛は寛容であり、愛は情け深い。また、ねたむことをしない。愛は高ぶらない、誇らない、無作法をしない、自分の利益を求めない、いらだたない、恨みをいだかない。不義を喜ばないで真理を喜ぶ。そして、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。愛はいつまでも絶えることがない。」(1コリント13:4〜8)

 ★筆者が小学5年生の頃、国語の授業の時、一人の女生徒が質問に立って先生に「愛とは何ですか?」と尋ねました。先生が何と答えたか全く覚えがありません。筆者がその女生徒に特別な思いを寄せていた訳ではありません。ただ、その問いを五十数年たった今でも覚えているのです。
 ★もし赤ちゃんが一言も声をかけられずに(つまり愛なしで)育てられると一才にもならない内に死ぬと言われます。赤ちゃんに限らずすべての人が愛を必要としています。聖書は「人類への神の愛の手紙」と言われます。聖書に記された神の愛を語る前に、聖書に出てくる二人の主要な人物たちの「人の愛」を調べて見ましょう。
 ★はじめは旧約聖書創世記に登場するイスラエル民族の始祖アブラハム(元の名はアブラム)です。神への彼の純粋な信仰によってユダヤ民族が生まれ、その子孫の中から人としてのイエス・キリストがお生まれになりました。彼は神の召命を受けて故郷を出て約束の地へ向かう旅に出ました。
 ★その旅の途上で自分の妻サラが美人であったため、妻を奪うため土着の人に自分が殺されることを心配して妻に「どうか私の妹だと言ってくれ」と頼んでおります。これは半分が真実で、二人は異母兄妹でした(この時代では違法でない近親婚でした)。アブラハムの方便上のうそのため妻サラは二度も貞操を失う危険にさらされました。男尊女卑の時代だったとは言え、自分の命を守るために妻を危険にさらすとは夫として手本に出来ない行為でした
(創世記12章20章)
 ★次は新約聖書の主要人物の一人、キリストの一番弟子ペテロです。彼は師であるキリストの十字架の受難直前には「あなたのためには命を捨てます。」と言って置きながら、いざその時が来ると「彼を知らない。関係ない。」と三度も否定したのです。
 ★このように人の愛は余り当てになりません。人の愛の中で最も信頼の厚い子を想う親の愛もぐら付く時があります。しかし、聖書は主なる神の愛について語ります。「たとい父母が私を捨てても、主が私を迎えられるでしょう。」
(詩篇27:10)。また「人がその友のために命を捨てること、それより大きな愛はない。」(ヨハネ15:13)という「人の最高の愛」を超えて主イエスは「私達が罪人として神の敵であった時、私達のために十字架に死ぬことによって『神の愛』を示されました。(ローマ5:8)。主はあなたのために十字架の上で命をお捨てになりました。十字架はあなたへの神の真実の愛のしるしです。

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キリスト紀元2003年 6月 1日公開


〈7〉真実の愛を求めるあなたへ
あなたへのメッセージ