ゴスペル よい知らせ キリストをあなたに @31church.net
 「私は主である、私のほかに神はない。私は光をつくり、また暗きを創造し、繁栄をつくり、また災いを創造する。私は主である、すべてこれらの事をなす者である。・・・陶器が陶器師と争うように、おのれを造った者と争う者は災いだ。粘土は陶器師に向かって『あなたは何を造るのか』と言い、あるいは『あなたの造ったものには手がない』と言うだろうか。父に向かって『あなたは、なぜ子をもうけるのか』と言い、あるいは女に向かって『あなたはなぜ生みの苦しみをするのか』と言う者は災いだ。」(イザヤ45:7,9,10)

 ★聖書の中に神様に腹を立てた人物が何人か登場して参りますが、その一人預言者ヨナを見てみましょう。ヨナはイスラエルの敵国アッシリア帝国の首都ニネベにその巨悪を悔い改めるように説得する説教者として派遣されました。しかし、敵国の滅亡を願うヨナはその任務を嫌って、当時の「地の果て」だったタルシシ(スペイン)へ逃れようと船に乗り込みました。
 ★しかし、自分が原因で主が暴風を起こし船を難破させようとされている事に気付いたヨナは自分を海に投げ込むことを船長に申し出ました。それ以外に方法がないことを悟って船長はやむなくヨナを海に投げ込みました。ヨナは鯨に飲み込まれ、鯨の腹の中で三日三晩を過ごし、主に叫びました。主が鯨に命じてヨナを陸地に吐き出させた後、ヨナはニネベに行き、罪の悔い改めを宣べ伝えました。その説教でニネベの国王をはじめ国中が悔い改めたので、ニネベへの主の裁きが回避され、それでヨナが神に腹を立てたと言う訳です(
ヨナ書1〜4章)。
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ヨナはニネベに行き町中を巡り歩いて「あと40日でこの町は滅びる」と神様のメッセージを伝えて裁きを待ちましたが、期待したことが起こらず、ヨナは失望して神に言いました。「私はあなたが恵み深い神、憐れみあり、怒ること遅く、いつくしみ豊かで、災いを思い返されることを知っていたから、あなたの前を逃れたのです(ヨナ4:2)。ヨナは、悔い改めた敵国アッシリアの大都市ニネベの市民を憐れんだ神(ヨナ4:10,11)に人間的愛国心から立腹しました。
 ★それは十字架の受難を予告された主イエスに腹を立て「主よ、とんでもないことです。そんなことあるはずがありません。」といったペテロのように、ヨナが「
神のことを思わないで、人のことを思っていた」からに他なりません(マタイ16:21〜23)。ヨナの宣教によって悔い改めたアッスリアはヨナの国イスラエルに占領地を返還しました(列王下14:25)。ヨナは主イエスご自身によって十字架の死と三日目の復活のひながた(モデル)として名を挙げていただくという光栄に浴しています(マタイ12:40)
 ★あなたがどのような不幸なめぐり合わせの中を生きて来られたとしても、主はあなたにとってのマイナスの体験を神としての知恵と力によってプラス(祝福)に変えてくださるのです
(ローマ8:28)


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キリスト紀元2003年 6月 1日公開


〈6〉神様を赦せないあなたへ
あなたへのメッセージ