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   みことば黙想

〈6〉み使いの援軍

 ★「み使いたちはすべて仕える霊であって、救いを受け継ぐべき人々に奉仕するために、遣わされたものではないか。」
(ヘブル1:14))。
 ★「収穫は多いが、働き人が少ない。だから、収穫の主に願って、その収穫のために働き人を送り出すようにしてもらいなさい。」(ルカ10:2)

 ★アメリカの大衆伝道者ビリー・グラハムが書いた「天使」という本は、日本でも「いのちのことば社」から1976年に出版されています。この本の中で彼は天使に遭遇し、奇跡的に助けられた人々の体験を聖書からばかりでなく、現代人たちの多くの実例の中から紹介しています。
 ★アルゼンチンのリバイバリスト・カルロス・アナコンディア師の伝道集会で、彼の命を狙う敵たちから彼を守るみ使いたちの出現を、集まった多くの人々が目撃しています。ある日伝道集会に向かうため一人の信徒がタクシーに乗りました。すると、その運転手が「私はあの伝道者が気に食わない」と言いました。「なぜか」と聞くと「なぜって、あの伝道者はいつも壇上に白い制服を着た3人ものガードマンを見張りに立たせているからですよ。大統領じゃああるまいし。」この信徒はこの時初めて、主がみ使いを遣わして伝道集会を守っていてくださることを知りました。
 ★旧約聖書では、アブラハムの執り成しの祈りの結果、甥のロトが二人のみ使いによって滅亡直前のソドムの町から救出されました(
創世記19章)。新約聖書では使徒ペテロが、悪名高きヘロデ王によって処刑される前夜、16名の番兵によって警護されていた牢獄から、一人のみ使いによって救い出されています(使徒12:1〜17)。上記ヘブル書1:14のみことばはこのように、聖書と現実の世界で例証されています。
 ★上記ルカ10:2のみことばの中の「働き人」は「伝道者」の意味に解されるのが普通です。マタイ9:37,38の同様のみことばはそのように解釈するのが妥当ですが、ルカ10:2の場合はそれだと、主イエスは70人の弟子たちを二人づつ伝道に遣わす直前に、その伝道者らに向かって、次代を担う伝道者育成のために祈れと訓示したことになります。目前の伝道活動に直接関係のない、そのような訓示を主がなさったと解するのは、まことに不自然です。主はここで弟子たちに伝道活動に対するみ使いの援軍を求めなさいと言っておられるのだと、筆者は解釈します。世の終わりの日の裁きと救いの刈り込みの奉仕者に任命されているみ使いたちが(マタイ13:24〜43の中の39)予定の日より早く臨時に駆り出されたとしても不都合はないと思われます。
 ★「みこころが天で行われているように、地においても行われるように祈れ」(
マタイ6:9,10)と主は言われました。ということは、我々キリスト者が祈らないなら、神の御心は地上に行われないと言うことになります。主は、我々の祈りを尊重し、高く評価し、キリスト者の祈りを通さずに聖書に啓示されたみこころを行わないことに決めておられます。そして、そのみこころの一つが収穫の刈り入れのために助っ人としてみ使いを世に送り出すことであり、教会がそれを主に祈り求めることなのです。私たちがこのような祈りを熱心に捧げて行くなら、主は「私たちのうちに働く力によって、私たちが求めまた思うところのいっさいを、はるかに越えて」(エペソ3:20)不思議なことの数々を行って下さると信じます。


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キリスト紀元2003年 6月 1日公開


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