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   みことば黙想

〈4〉御霊の親しい交わり

 「主イエス・キリストの恵みと、神の愛と、聖霊の交わりとが、あなたがた一同と共にあるように。」
(2コリント13:13)

 ★上記の聖句は礼拝の祝祷の言葉です。この中の「聖霊の交わり」がどのようなものであるか、信徒も牧師もよく理解していないで、ただ形式的に祈っている場合が多いのではないでしょうか。筆者も以前はそうでした。今も「聖霊の交わり」修行の初心者です。「聖霊の交わり」についての知識は書物などによって十分あるつもりですが実践・体験がまだ不十分です。
 ★私達クリスチャンは「御父と御子イエス・キリストとの交わり」
(1ヨハネ1:3)を持つ者ですが、それは聖霊なる神の助けによってはじめて可能となりました。私達クリスチャンは聖霊なる神の助けによって父・御子・御霊の三位一体の神との交わりを持つのです。三位一体の神が私達信仰者に内住しておられ(ヨハネ14:16、23)、父・御子・御霊といつでも交わりを持てますが、正式の祈りは御子イエスの御名を通して、御霊の助けによって天の父なる神に祈るのです。
 ★交わり(ギリシャ語でコイノニヤ)は「何かを分け合う、共有する」という意味があります。聖餐式でパンとぶどう酒を分け合い、キリストの死と復活とに共に与るように、親友と語らうように、日常の体験を語り、それに対する神の助けと答えとを受け取るという関係です。このような聖霊の交わりを持つのに必ずしも聖霊の与えることば・異言が不可欠とは言い切れないと思われます。ブラザー・ローレンスの「神の臨在の訓練」を読むと彼はまさしく聖霊の交わりを楽しんでいますが、彼が異言を語ったという明確な告白はありません。また、今日異言を語る多くのペンテコステ派・カリスマ派の牧師・信徒も異言を語れることに満足しそこから更に聖霊の交わりを深め、それを楽しむまでに霊的に成熟している人は少ないようです。
 ★1コリント14:4に「異言を語る者は自分の徳を高める」とあります。「徳を高める」(ギリシャ語・オイコドメオー)は「(家を)建て上げる」という意味です。異言を語る者は聖霊の宮である自分自身を「建て上げる」「築き上げる」霊的に成長させるということです。主イエスが全信徒に贈ってくださった聖霊の賜物の一つの異言にそのような驚くべき効能があるなら、これを活用せずに放って置く手はありません。大いにこれを学んで活用すべきです。筆者自身、個人的な危機的状況に陥り、どう祈ったらよいか分からなかった時、この異言で祈った結果、言葉で説明できない平安と落ち着きが与えられ、その危機を無事乗り切る事が出来たという体験をしております。
 ★「聖霊の交わり」訓練に励み、これを楽しむ道を心得た者は、強力なキリストの証人となり、来るべき世の力を味わう者
(ヘブル6:5)となると確信します。


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キリスト紀元2003年 6月 1日公開


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