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   みことば黙想


〈35〉白寿で逝った義母の葬儀を終えて

聖書
 
「良き名は良き油にまさり、死ぬる日は生まるる日にまさる。
 悲しみの家にはいるのは、宴会の家にはいるのにまさる。
 死はすべての人の終わりだからである。生きている者は、これを心にとめる。
 悲しみは笑いにまさる。顔に憂いをもつことによって、心は良くなるからである。
 賢い者の心は悲しみの家にあり、愚かな者の心は楽しみの家にある。賢い者の戒めを聞くのは、愚かな者の歌を聞くのにまさる。
           旧約聖書伝道者の書7:1〜5


義母の葬儀
 ★家内の母、つまり私の義母が満98歳、数えで99歳、いわゆる白寿で老衰のため亡くなり、筆者が司式をして家族と少人数の親類や近所の人を招いて前夜式と告別式を済ませました。
 ★家内の影響で両親は洗礼を受けてクリスチャンとなっていましたが、結婚した家内と距離的に遠く離れて暮らすようになってから教会と疎遠になり、特に義母は信仰もあいまいになり、晩年は老人性のボケも手伝って、生きた信仰の証しが見られなくなりました。
 ★筆者は義母の晩年一緒に暮らしている間、伝道者として福音を何度か語りましたが、はっきりしたキリスト信仰の確証を得られませんでした。
 ★死が近くなってからは、義母の枕元に夢か幻で主が現れて御許に立ち返らせて下さるようにと祈るばかりでした。
 ★そういう訳で、筆者は式の中の説教では、集まったわずかな人々に、「聖書の教えでは、人は生きている間に世界唯一の罪からの救い主イエス・キリスト信じる人は誰でも救われること、しかし、生きている間にキリストを信じなかった人は、死によって滅びに定められているので、生きている人々が死人のために冥福を祈っても全く聞かれないこと」を語りました。

300年間神と共に歩んだエノクの預言
 ★筆者の世界最小を誇る教会においては、礼拝説教で新約聖書は27巻全巻を十分学んで来ましたので、先月8月から旧約聖書第1巻の創世記の学びを始めました。
 ★9月第3主日18日に5章を学びました。この5章の学びを通して学んだことをここにおすそ分けします。
 ★この5章に登場する、旧約聖書の中でも人々によく知られているエノクという人物は300年間神と共に歩んで、死を見ることなく天に移された数少ない信仰者の一人です。
 ★このエノクが65歳の年に生んで「メトセラ」と名付けた人物と、ノアの洪水との関わりについて面白いことを学びました。メトセラの子がレメクで、レメクの子がノアです。すなわち、メトセラはノアの祖父、エノクはノアの曾祖父ということになります。
 ★エノクは65歳の年にメトセラを生んでから、300年神と共に歩んだ、とある点から、エノクの人生に変革を与えた何かの糸口が、その年に生まれた男子のメトセラという名に隠されているのではという期待を持たざるを得ません。幸いその期待はかなえられているのです。
 ★メトセラという名は第1義的には「やりを持つ人」ですが、旧約聖書の原語のヘブル語に詳しい人が「深読み」した結果、
「彼が死ぬ時に、それ(洪水のこと)が来る」という意味になるということです。
 ★そして、面白いことに、5章の年代記をもとに、計算すると、メトセラが969歳という人類最長の寿命を全うしたその年、つまり、メトセラが死んだ年にノアの洪水は勃発しているのです。メトセラの名の通りのことが起きているのです。
 ★新約聖書ユダ書にエノクの預言の言葉が引用されています。

 
「アダムから7代目のエノクも、彼らについて預言してこう言っています。『見よ。主は千万の聖徒を引き連れて来られる。すべての者に裁きを行ない、不敬虔な者たちの、神を恐れずに犯した行為の一切と、また神を恐れない罪びと共が主に言い逆らった無礼の一切とについて、彼らを罪に定めるためである』。」ユダ14〜15

 ★エノクはこのようにモーゼよりはるか昔にキリストの再臨を預言した預言者だったので、キリスト再臨後来る世の終わりのひな型であり、モデルであるノアの洪水を預言しても不思議ではありません。
 ★その死が全世界を滅ぼす洪水を呼ぶとエノクによって名付けられた息子メトセラが人類最長の969年という悠
(ゆう)久の時間生きたことの意味は、なるべく多くの人々が罪を悔い改めて、創世記3章15節に預言されている、サタンの頭を砕く女のすえ(救い主キリスト)の約束を信じて、洪水による滅びから救われてほしいという主なる神の御心の表れにほかなりません。
 ★5章に登場する太古の人物が皆、現代人に比べて、超長寿であったことは、アダムが罪を犯すことさえなかったなら死なずに済むように造られていたことと、罪のための土地に対する神の呪いも太古の時代はその度合いが浅かったので、人は長く生きることが出来たのだと思います。
 ★創世記5章の太古の人々の年代記は、当然のことながら、彼らが皆、この世に生まれ、そして死んでいったことの事実が書き連ねられています。
 ★人は皆、自分と死とは関係ないと言いたげな顔をして生きています。また、「赤信号みんなで渡れば怖くない」式の考え方で、地獄だろうとみんなで行くなら気にすることもなかろうと考えています。
 ★しかし、大震災の犠牲者の一人として死ぬ方が一人で交通事故死するより楽だ、などと言えません。死はみな同じように恐ろしいことであり、悲しいことです。特に唯一の救い主キリストを信じて救われることなく、救いの保証を持たずに世を去ることは恐ろしいことであり、悲しいことです。


 神と共に歩むこと
 ★アモス書3:3に「2人の者が仲良くないのに、一緒に歩くだろうか」(新改訳)という言葉があります。エノクが「300年間神と共に歩んだ」ということは、彼が神様と仲良く、親しく共に生きたということです。
 ★神と仲良く歩むためには、まず神と和解するために、神と人との唯一の仲介者イエス・キリストを信じなければなりません。
 ★Tヨハネ1:7に

 「もし、神が光の中におられるように、私たちが光の中を歩んでいるのなら、私たちは互いに交わりを保ち、御子イエスの血潮はすべての罪から私たちをきよめます」

とあります。
 ★神と共に歩む者は、光の中を歩む者であり、そのためには、神の御心を知るために、毎日神のみ言葉なる聖書を学びつつ、御霊によって歩み
(ガラテヤ5:16)、信仰によって歩みます。
 ★ヘブル書11:5に

 「信仰によって、エノクは死を見ないように天に移された」

とあります。エノクの人生は信仰と祈りとみ言葉と御霊による神と共なる歩みの人生でした。
 ★この福音伝道サイトを読んだ人々の霊の目が開かれ、キリストを信じる信仰による救いを得られることを祈ってやみません。



 聖書のことば
 「愛する者たちよ。この一事を忘れてはならない。主にあっては、一日は千年のようであり、千年は一日のようである。
 ある人々が遅いと思っているように、主は約束の実行を遅くしておられるのではない。ただ、一人も滅びることがなく、すべての者が悔い改めに至ることを望み、あなた方に対して永く忍耐しておられるのである。
 しかし、主の日は盗人のように襲ってくる。その日には、天は大音響をたてて消え去り、天体は焼け崩れ、地とその上に造りだされたものも、みな焼き尽くされるであろう。
 このように、これらはみな崩れ落ちて行くものであるから、神の日の到来を熱心に待ち望んでいるあなたがたは、極力、きよく信心深い行いをしていなければならない。
 その日には、天は燃えくずれ、天体は焼けうせてしまう。しかし、私たちは、神の約束に従って、義の住む新しい天と新しい地とを待ち望んでいる。
 愛する者たちよ。それだから、この日を待っているあなた方は、しみもなくきずもなく、安らかな心で、神のみ前に出られるように励みなさい。また、私たちの主の寛容は救いのためであると思いなさい。」
 Uペテロ3:8〜15




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キリスト紀元2011年 9月 20日公開


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