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   みことば黙想

〈1〉神に感謝、人にも感謝

 
「キリスト・イエスにある私の同労者プリスカとアクラとによろしく言って欲しい。彼らは、私の命を救うために、自分の首をさえ差し出してくれたのである。彼らに対しては、私だけでなく、異邦人のすべての教会も感謝している。」ローマ16:4

 ★ある在日外国人でマルチタレントの某氏のエッセイを読んでいましたら、「僕がクリスチャンにならない理由」という項で、次のように書いてありました。「あるクリスチャンで知人の夫婦に彼らの必要のために手を貸し、世話をして上げたところ、彼らはその事を『神に感謝する』と言いつつ、私への感謝の言葉は一言もなかった」。
 ★これを読んで自分にもクリスチャン同士の付き合いの中でこのタレントさんと同じ経験をしたこともあるなぁと人の忘恩行為に思いを馳せました。けれども、人の事はさて置き自分はどうだろう、自分も同じ事を人にしてこなかっただろうかと反省させられること頻りでした。上記のみ言葉に名が挙げられているプリスカ(別名プリスキラ)夫妻は新約聖書に何度か名が出て来ます。プリスカが妻でアキラが夫です。妻プリスカが特別優れた女性だった様です。二人はユダヤ人クリスチャンで伝道者アポロに福音を詳しく説き明かし、自宅を教会にして人々を主に導く優秀なクリスチャンでした。信仰ばかりでなく、天幕作りという世の仕事も二人は、使徒パウロと同業でした
(使徒18:1〜3)。使徒パウロの命を助けたこの夫妻の偉業は使徒と教会によって感謝されるのみならず、永遠の神のみ言葉・聖書にその名が刻印されたのでした。
 ★パウロがプリスカ夫妻への感謝を記している事から分かるように、聖書は神への感謝だけを説き、人への感謝をおろそかにしていいと教えてはおりません。聖書は「愛は無作法(礼儀に反すること、非常識なこと)をしない」
(1コリント13:5)、「神を愛することと隣人を愛することとは同じように大事だ」(マタイ22:36〜40)と教えているのですから、神への感謝と共に人への感謝も忘れてはならないことは言うまでも無いことです。
 ★世話になった人に感謝し、礼を言うことは勿論、謝るべきことは謝り、ほめるべき事はほめるべきでしょう。神と人との交わりのために大切なことは、人と人との交わりを育てるためにも必要でしょう。神に感謝し、ざんげし、賛美するように、隣人としての家人や主にある兄弟姉妹に対しても、必要に応じて感謝し、謝り、ほめることにやぶさかでない者でありたいと思うのです。


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キリスト紀元2003年 6月 1日公開


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