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     メッセージ

〈39〉地震・津波・原発事故


 
「ちょうどその時、ある人々が来て、ピラトがガリラヤ人達の血を流し、それを彼らの犠牲の血に混ぜえたことを、イエスに知らせた。そこでイエスは答えて言われた、『それらのガリラヤ人が、そのような災難にあったからと言って、他のすべてのガリラヤ人以上に罪が深かったと思うのか。あなた方に言うが、そうではない。あなた方も悔い改めなければ、みな同じように滅びるであろう。また、シロアムの塔が倒れたために押し殺されたあの18人は、エルサレムの他の全住民以上に罪の負債があったと思うか。あなた方に言うが、そうではない。あなた方も悔い改めなければ、みな同じように滅びるであろう。』」(ルカ13:1〜5)

 
はじめに
 ★東日本大震災で亡くなられた数多くの方々のご遺族に哀悼の意を表明するとともに、被災されたすべての方々にお見舞い申し上げます。筆者の実母は90年前の関東大震災で両親と妹を亡くし、親類に育てられ、結婚して筆者を含め兄姉妹4人を生み、育ててくれました。その母は現在、96歳で健在です。
 ★被災者の皆さんが、主なる神の御恵みにより、災難というマイナスを克服しプラスに変えられることを祈ります。

 
T、人工地震について
 ★今回の大震災はマグニチュード9の巨大地震に端を発しています。そして、地震学者によると、一定の量の電磁波を地中に送り込むことによって、注入したエネルギーの100万倍の巨大な地震を発生させることができるそうです(上田誠也「
地震予知研究の歴史と現状」この文章の中の終りの方の「地震電磁気研究の現状」参照)。発生させると言っても、地震エネルギーを創出する訳でなく、閉じ込められていたエネルギーを解放するということのようです。
 ★だから、今回の地震も何者かによって人為的に発生させられた蓋(
がい)然性(確からしさ)はゼロとは決して言えないということになります。テロリストが世界規模の事件事故を引き起こす時代ですから、考えられないことではありません。
 ★とは言え、今回の大震災が人為的工作によるものであたったとする確たる証拠は今のところつかめていないと思うので、これは今のところ、自然災害(天災)だったとするしかないでしょう。

 U.原子力の平和利用
 ★原子力も核兵器も核分裂や核融合によって発生する膨大なエネルギーを利用するもので、共に核(Nuclear)という言葉で一つにくくれる同一のものです。そして、この核というものは元々兵器として開発されたものであり、人類がこれを安全に平和的に利用できる段階にはなっていないということです。
 ★発電コストが安く、地球にやさしいクリーンなエネルギーを謳い文句に、日本中に乱立した原子力による発電所は、実際には、後始末を含めて甚だしくコストがかかり、地球をも人類をも危険にさらす、悪魔的道具であることが見えてきました。
 ★チェルノブイリ原発事故の後始末は25年たった今もって終結せず(除染計画は約80年を要す)、原子炉から半径30キロメートル以内は居住禁止のままだということです。
 ★日本の原子力発電所を設計したのは学者や専門家であっても、それを建設し、管理している人々は核についての素人集団であって、福島原発のような事故が、いつ他の原発で起きてもおかしくない現状だと、原発で20年間現場監督を務めた人が証言しています(「
原子力発電所のおそろしい実態-原発がどんなものか知ってほしい-」平井憲夫)。
 ★二度原子爆弾を落とされ、更に第5福竜丸において死の灰をかぶらされることで核の恐ろしさを骨身にしみて分かっているはずの我が国日本が、これほどまでに危険極まりない原子力に唯々諾々(いいだくだく)と手をだして来た背景には、現役時代の中曽根総理など政治家の画策があったと言えますが、その政治家を選んで任せたのは、他ならぬ私たち国民です。
 ★子孫に安全で平和な国土を残すために、私たち国民は現状認識を確かなものにして、現状打破の道を模索するために、もっと学ばなければならなくなりました。

 
V、災害のニュースを聞いたすべての人々への「イエス・キリストの警告」
 ★冒頭の聖書のことばは、ローマ総督ピラトがガリラヤ人を虐殺した事件のニュースと、エルサレム市内のシロアムの塔が倒壊して18人が死亡した事故のニュースを聞いた人々に、「それらの事件や事故の死亡者は他の市民より特別罪深かった訳ではない。あなたがたも悔い改めないと、同じように滅びる」と主イエスが警告のことばを発しておられるところです。
 ★「滅びる」と言われる主イエスの言葉の意味は、一つには世の終わりの日の神の裁きです。もうひとつはすべての人々を待ち受ける死直後の神の裁きです。

 
「人間には一度死ぬことと死後に裁きを受けることが定まっている」ヘブル9:27

 ★この二つの裁きは本質的に一つです。各人の行い、生き方、思いのすべてが、神のみ言葉(基本的には十戒)のはかりにかけられて裁かれ、有罪宣告を受けて、永遠の地獄の火に投げ込まれることです。

 「勝利を得る者は、これらのものを受け継ぐであろう。私は彼の神となり、彼は私の子となる。しかし、臆病な者、信じない者、忌むべき者、人殺し、姦淫を行なう者、まじないをする者、偶像を拝む者、すべて偽りを言う者には、火と硫黄の燃えている池が、彼らの受くべき報いである。これが第二の死である」。ヨハネの黙示録21:7〜8

 ★「私はそんなことは信じない」と言う人も、人類の創造主であられる神の一被造物である以上、神の定めから逃れることはできません。
 ★その永遠の滅びから私たちを救って天国に入れてくださるために、罪のない人となられた神のひとり子イエス・キリストが十字架上で罪の罰と呪いを引き受けて、死んで3日目に永遠に死なない体によみがえられたのです。
 ★このキリストのあがないの御業が完了しているので、信じる者は誰でも今すぐ救われるのです。
 ★キリスト信仰による救いとは、罪を赦され、今すぐ永遠の命を与えられ、キリスト再臨の後、再創造される新天新地でキリストの復活のからだと同じ死なない体で永遠に至福の人生を生きることです。

 「神は実に、その一人子をお与えになったほどに世を愛された。それは、御子イエス・キリストを信じる者が一人として滅びることなく永遠の命をもつためである」ヨハネ福音書3:16


 ★信じないで亡くなられた方々については、聖書によると、誠にお気の毒ですが、すでに永遠に滅びてしまわれたのであって、地上にいる私たちが「冥福を祈る」などによって天国の救いに導くなどということは全く出来ないことなのです。
 ★だから、誰もがイエス・キリストの福音を聞いて信じる必要があるのです。そして、教会はこの福音をすべての人々に伝える必要があるのです。

 
「主イエスは言われた、『私はよみがえりであり、命です。誰でも私を信じる者は死んでも生きるのです』」ヨハネの福音書11:25



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キリスト紀元2011年 5月 8日公開


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