〈７〉人を喜ばすためでなく、
主に喜んでいただくために
★教会のトラクトには、「当教会はエホバの証人、モルモン教、統一教会と関係ありません」と書いてあるものが多く見られます。教会関係者が見れば意味を理解しても、これらの異端を知らない人たちにこの小さな断り書きの意味が正しく伝わっていません。関係ないという言葉が何を意味するのか、正確に理解できていないからです。
★当方の作成するトラクトには、必ず「エホバの証人、モルモン教、統一教会はキリスト教ではありません。新興宗教です。ご注意ください」とはっきり書きます。彼らがキリスト教の一派だと思っている人々が多く、彼ら自身も自分たちこそ本物のクリスチャンだと信じ、主張しているからです。
★実は、多くの教会が本心では当方が書いているように書きたいと思いつつ、世間の人々に他教会への中傷と受け取られることを心配して、上記のような消極的注意書きしか書けないでいるのだと思います。確かに、何も知らない世間の人々の中にはそのように受け取る人もいます。と同時に、この注意書きによって始めて異端の真相を知って、事前に異端のもたらす重大な被害を回避できた人たちもいるのです。中傷とは、言い換えれば偽証です。十戒の第九戒違反です。真実を語って人に警告することは、中傷ではありません。
★異端の存在と活動を放任しようとする教会はマタイ１３：２４〜３０の毒麦のたとえを根拠としていると見られます。しかし、このたとえは世の終わりが来る前に彼らを引き抜く、すなわち根絶しようとしてはならないと言っているのであって、福音宣教に当たって異端の真相を暴露してはならないとの教えではありません。
★聖書は異端については「福音に反することを宣べ伝える者はのろわれる」（ガラテヤ１：８）と明確に宣言しています。聖書がとる立場を私たちも取らねばなりません。毒麦を引き抜くように彼らを根絶しようとする姿勢は世の法律を制定して彼らを規制の対象にしたり、宗教改革者を処刑したカトリックと同じ過ちを犯してはならないという意味であろうと思います。法を制定して異端を規制したとしても、今度はその法が私たち正統派キリスト教会の首を絞めるものとなるのは時間の問題だからです。聖書時代にすでに異端が発生していますが、その異端の存在のゆえに聖書の真理がより鮮明になっています（１コリント１１：１９）。そして、そのためにだけ、異端の一時的存続は主なる神に許容されているのです。
★エホバの証人の日本の信徒数が世界の国々の中でも上位を占めるまでに膨れ上がったのも、日本のキリスト教会が上記の消極的注意書きでお茶をにごしていたことによると筆者は考えます。福音宣教は人の顔色を伺いながらするものでなく、主を喜ばすためにするものである筈です。
★ですから、一部の教会のように人を集めるために、新興宗教のまねをして、「イエス様を信じると金持ちになれます」と福音をゆがめてはいけないのです。
★死後の裁きを語ると人はいやがるから、それには触れないで、神の愛だけ語るという伝道者もいます。しかし、よく考えれば分かるように、十字架の神の愛は死後の裁きからの救いをもたらすために現された愛であって、神の愛と裁きは表裏一体です。神の裁きから切り離して神の愛だけを語るなどと言うことは全くのナンセンスです。
★筆者の開拓伝道地淡路島は偶像礼拝の盛んなところです。けれども、筆者は福音と共に遠慮なく偶像礼拝をビシビシ断罪する内容のトラクトを書いて配布しています。世の終わりの日に「私は福音を純正に宣べ伝えて来ました」と堂々と主に報告できるように、また、「キリスト教会の人から偶像礼拝の間違いやキリストの福音を聞いたことがなかったから、私等は地獄に来てしまった」と世の終りの裁きの後に、世の人々に言わせないために、結果は祈って主に任せて自分の任務を果たして行きたいと思っています。
★東京で路傍伝道していた時、「人は一度死ぬことと、死後神の裁きを受けることが定まっている」（ヘブル９：２７）と語っていると前を通る歩行者の一人が耳を押さえながら「そんなこと聞きたくない」と叫んでいました。私たちの語る福音は滅びる人々には死から出て死に至る死臭ではあっても、神と救われる人々の前にはいのちから出ていのちに至るかぐわしいキリストの香りなのです（２コリント２：１５，１６）。
★ものみの塔やモルモン教の異端性について知りたい方は、次のサイトをご覧ください。
◆エホバの証人には気をつけてください
西舞子バプテスト教会ＨＰ内エホバの証人関連サイトの１ページ・エホバの証人の教えと組織の危険性がよく分かります。
◆エホバの証人研究資料集
日本バプテスト教会連合大野キリスト教会ＨＰ内のサイト・ものみの塔(エホバの証人）の真相を的確には把握できます。
◆市川北教会の「エホバの証人研究コーナー」
日本バプテスト教会連合市川北教会ＨＰ内サイト・「元エホバの証人研究生の夫の告白」；パンフレット「カルトにご注意」など、「ものみの塔」に関する様々な情報を得ることが出来ます
◆モルモン教会の真実‐聖徒の未知
モルモン教の真実を知りたい人のために。モルモン教脱会者ネットワーク「勇気と真実の会」（JEMNet）公認サイト。
URL http://31church.net
キリスト紀元２００３年 ６月 １日公開
