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    話の泉

〈6〉考えさせられる実話


 ★米国オクラホマ州タルサで開かれたリバイバル聖会で講師を務めたレスター・サムロール師はタルサ教会の一婦人に自宅の夕食に招待されました。その食後の歓談の中で、その婦人が「うちの教会の人たちはわたしのことを『魔法使いじゃないのかしら』と言うんですよ」と前置きして次のような話をしてくれました。
 ★ある朝、彼女が安楽いすに座って聖書を読んでいると、彼女の息子家族5人が釣りに出かける様子が心に浮かんで来ました。彼女の心の印象の中で彼らはボートをトレ−ラーに積み、それをRV車で牽引してタルサの郊外にある湖までドライブしました。湖の端の駐車場に一旦駐車してから、ボートを湖水に浮かべるためトレーラーごと車をバックさせ、ボートにつり道具を乗せ水に浮かせました。三人の孫たちと嫁を乗船させてから、息子が乗り込む時、誤ってボートを転覆させてしまい、五人全員が湖に投げ出されおぼれてしまいました。
 ★このような印象をもつという経験を今までにしたことがなかった彼女は、直ちに電話機を掴んで息子宅に電話を掛けました。誰も出ません。そこで消防署に電話して事情を話しました。始めはまともに相手にしてくれなかったのですが、彼女が余りにも執拗に頼むので、現場へ行って確かめてくれることになりました。消防署員が行って調べて見ると、彼女が言う通りの所に牽引車を水辺に突っ込んだ形のRV車とその近くの水面に転覆した状態のボートが浮かんでいるのを発見しました。付近の湖底を捜索した結果、まもなく五人の遺体も発見されました。
 ★この婦人は続けてサムロール師に尋ねました。「私は魔法使いでしょうか。」。「いいえ、違います。」師は答えました。「あなたが聖書を開いて読んでいる時、主はあなたの心の目を開いて、息子さん一家の身の上に起きていることを教えてくださったのです。」
(Dr.Lester Sumrall:The Gifts & Ministries of the Holy Spirit/published by Whitaker House in 1993/p74〜75より)

 ★この女性信徒が自分に与えられた印象(または幻・ビジョン)が魔術とは関係なく神から来た聖霊の賜物の一つであると直ちに判断できる聖書的かつ霊的知識をもっていたら(あるいは、普段教会で教えられていたら)、即座に息子の家族の安全のために執り成しの祈りを捧げ、結果として家族五人の命が助かったかも知れません。神が彼女に息子一家の危機的状況を超自然的方法で教えられたのは、決して五人が遺体で発見される場所を知らせるためでなく、彼女に五人の救助のために祈らせるためであったことは間違いありません。
 ★この婦人ほど明確な幻・ヴィジョンまたは知識のことばが与えられない場合でも、身内や友人の誰かのことが突然心に思い浮かび胸騒ぎのようなものを感じることはありうることです。その時、祈るべき事態をわきまえている場合は別として、どう祈ったらよいか全く分からない時、異言で祈ることを知っていると大いに助かるのです。


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キリスト紀元2003年 6月 1日公開

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