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〈3〉マインド・コントロールは現代の魔術

 ★ここで言う「魔術」とは、マジック(手品)のことではありません。教会が伝道集会のアトラクションに手品をすることも、教会に相応しいことではありませんが、ここではガラテヤ書5:20に出てくる肉の働きとしての「魔術(呪術・まじない)」のことです。魔術にもいろんな意味がありますが、ここでは「サタンの力を借りて人を支配する」と言う意味です。世間で話題になるマインド・コントロールが、これです。
 ★新興宗教が「この宗教を信じれば商売繁盛・無病息災のご利益があり、これを辞めるとあなたに災難が来る」という時、その言葉によって、サタンが人々の心を縛るのです。これが聖書がいう魔術の一種なのです。新興宗教のまねをして、「イエス様を信じると金持ちになります。」と教える教会や「人は死後にも悔い改めて救われるチャンスがある。だから、キリストを信じずに死んだ人のために執り成しの祈りをするべきだ」と説く教会が、ごく一部ですがあります。この類の非聖書的な教えが教会の講壇から語られると、その教えを足場としてサタンがその教会に影響力を持ち始めるのです。
 ★箴言18:21に「生と死は舌に支配される」とあります。上記のような非聖書的教理に留まらず、牧師が聖書によらず自分の感情や人間的思いで信徒に語ることばは、時には強力な呪縛となってその信徒を縛るのです。その言葉に祈りが加わる時、さらに強力な魔術的力で人を縛ることになります。非聖書的な自分の意見に逆らう者すべてをモーセに逆らったコラ、ダタン、アビラム、オン(民数記16章)に等しい反逆者と見なし、彼らが教会を去ることや神からの罰を受けることを密かに祈る牧師は、知らず知らずのうちに魔術に手を染めているのです。「人間の奴隷となってはならない」と聖書はいってます
(1コリント7:23)。「人を奴隷にしてはいけない」ということでもあります。
 ★ペテロは牧師・長老に対し「ゆだねられた者たちの上に権力を振るうことをしないで、むしろ、群れの模範となるべきである」
(1ペテロ5:3)とさとしています。主イエスを歓迎しなかったサマリヤ人達の上に「火を呼び下しましょうか」と主に持ちかけたヤコブとヨハネを叱り付けられた主は(ルカ9:51〜55)、人を威嚇したり、強制的に服従を要求する方ではなく、「仕えられるためでなく、仕えるために」来られた方(マタイ20:28)であり、弟子達の足を洗って模範を示された方です(ヨハネ13:1〜17)。自分自身、頭なるキリストの手足にすぎない者がローマ教皇のように自ら教会に君臨して、教会を支配しては決してならないのです。


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キリスト紀元2003年 6月 1日公開

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