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キリスト教案内
〈14〉洗礼(バプテスマ)
         について
 ★主イエスは復活されてから40日目に、ナザレの山上で500人以上の人々の見守る中、天に昇って行かれましたが、その時弟子たちに命じて言われました。あなたがたは行って、すべての国民を弟子として、父と子と聖霊の名によって、彼らにバプテスマを施せ〜。」(マタイ28:19)キリストを信じて生涯キリストと共に歩む決意を固めた者は、キリストへの服従の第一歩として洗礼を受けます。洗礼は水を用いて行われます。キリストが「私の罪のために死んでよみがえられたように、私も『古い人』(罪の自分、生来の私)に死んでキリストの形に従って造られた『新しい人』に神によって生まれたこと」を信じて、そのしるしとして洗礼を受けるのです(ローマ6:3〜11)
 上記の主のみ言葉に「父と子と聖霊の名によって」とありますが、新約聖書の原語ギリシャ語では「〜の名にいれて」となっています。キリスト者は信仰によって三位一体の神に接木され、キリスト者の中に父、御子、聖霊の神が共に来て住んでくださり
(ヨハネ14:23;1コリント6:19)インマヌエル『神が私たちと共にいてくださる』(マタイ1:23)の約束が実現するのです。神の恵みの契約(キリストを信じる者に神がただで永遠の命を与える約束)が信徒とその子供にも及ぶものである以上(使徒2:38,39)、信徒の乳幼児にも親と一緒に洗礼を授けることは、聖書の教えにかなっています。ただし、子供が成長して自分でキリストを選び取るまで受洗させない教会もあります。
 ★洗礼の形式に浸礼と滴礼の2つの形式がありますが、形式より中味の方がはるかに重要です。その洗礼の中味の話ですが、水の洗礼についてはプロテスタント諸教会でおおむね一致しますが、聖霊のバプテスマについては意見が分かれます。キリスト教会は「聖霊のバプテスマは信徒がキリストを信じた時に聖霊を受けることであって、異言をはじめ9つの聖霊の賜物
(1コリント12:4〜11)は新約聖書が完成して以来、不必要となり廃止された」という立場(これを裏付ける聖書の根拠はどこにもない)をとってきました。しかし、つい100年程前アメリカの教会で「聖霊のバプテスマ」の教理が再発見され、ペンテコステ派、カリスマ(聖霊の賜物の意)派として発展して、今日はグローバルな超教派運動となっています。
 旧約聖書の時代、ユダの王ヨシュアが律法(旧約聖書)を書庫から発見するまでイスラエルの教会から聖書が失われていたように、信仰義認の教理(信仰だけによる救いの教理)が16世紀にルターが発見するまで聖書の中に眠っていたように、また宗教改革者が聖書を現代語に翻訳するまで聖書が一般信徒の読めない古典語(ラテン語)の中に閉じ込められていたように、「聖霊のバプテスマの教理と事実」は100年前まで聖書の中に眠らされていたと言われます。しかし、実際は、宗教改革者カルヴァンの1コリント14:5の注解に見られるように、キリスト教会史の中で「聖霊のバプテスマ」の教理はしばしば現れているのです。しかし、人間の不信仰と怠慢の故に、聖霊の火は消されるのです(1テサロニケ5:19)。



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キリスト紀元2003年 6月 1日公開


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