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〈11〉聖書について
キリスト教案内
 ★聖書の主人公も主題も共にイエス・キリストです。旧約聖書はキリスト紀元前1250〜450年位の間に神の御霊に導かれたいろいろな人々によって書かれた書物です。この書物は救い主イエスを世に遣わすために神が選び訓練を施されたイスラエル民族と神との間の古い契約(旧約)の書です。主イエスは人としてはこのイスラエルの第二代王ダビデの子孫として、ユダヤ人の一人としてお生まれになりました。この旧約聖書は多数の人々の手によって書かれているにもかかわらず、 一貫して来たるべきメシヤ・キリストを指し示しており、キリストの降誕から十字架の死・復活に至るまで明確に預言しています。新約聖書はその預言の成就者として来られた「キリストの生涯と教えの福音書」と「弟子(使徒)たちの働きの記録」と「キリスト教会への書簡集」から成っています。
 ★聖書はその原典において全く誤りの無い神のことばです。そして、この旧新両約全66巻の聖書がキリスト者の信仰と生活の規範です。キリスト者はこの聖書を霊の糧として生涯にわたって日々祈りとともに読み進めて行くのです。全巻を1年で通読する目安で読み続けるのが標準的キリスト者の読み方です。聖書は聖霊によって書かれた書ですから、聖霊の指導を仰ぎながら読むのでないなら決して真の理解を得られません。「読書百遍意自ずから通ず」という諺は聖書には当てはまりません。聖霊の導きの下に読めば一度でも理解できるし、普通の小説を読む気持ちで読んでいるなら、何度読んでも理解できないでしょう。そのためにも、教会の聖徒(信徒)の交わりの中で聖書の読みと学びを進めてゆく必要があるのです。
 ★カトリック教会は聖書より教会とその伝統を重視しています。ですから、偶像礼拝を禁止する十戒の第二戒が自分たちの伝統に合わないので、伝統の方を改める代わりに聖書のことばそのものを平気で削除する方を選んだのです。このようなカトリックの間違った姿勢に抗議して(プロテストして)16世紀にヨーロッパで宗教改革が起こりプロテスタント教会が誕生したという訳です。
 宗教改革者が自国の現代口語訳聖書翻訳事業のためにカトリック教会に死刑に処せられながら勝ち取ってきた聖書ですが、プロテスタント教会の信徒もカトリック信徒よりは読んでいるといった程度の読み振りです。それは、いつでも自由に読める環境に生きていることによる油断と、聖書のすばらしさに霊の目が十分開かれていないことのために、この世の誘惑に負けて聖書よりテレビ、新聞、雑誌、小説に目移りする人が多いためです。他方、今この時代でも宗教的迫害下にあって聖書を読むことが違法とされている国がありますが、そのような国のキリスト者は半年分の給料に相当する程の大金を支払ってでも聖書を手に入れて読みたがっているほど霊的に乾いているのです。
 聖書のことば 「あなたのみことばはわが足のともしび、わが道の光です。」
(詩篇119:105)



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キリスト紀元2003年 6月 1日公開


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