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MadDic2-- 濁点省略とか長促イラズとか

— 無くても困らない(?)、濁点と長音・促音 —

 

さて、かな入力のもうひとつの短所である濁音の存在ですが、
これもまた、先に述べた拗音の場合と同じように、
先人のやり方を参考にすればいいわけです。
つまり思い切って省略してしまうわけです。(爆)(爆)(爆)
(※かつては、表記の際には 濁点は書きませんでした)

というより、例えば、「手紙」などのように、
本来の読みでは濁らないものが、発音の時には濁って読まれるものが
日本語には たくさん あります。(=「連濁」というらしい)
であるならば、なにも、入力の時にまで
それを強要される謂れは ないわけです。(笑)

ということで、思い切って すべてを省略することにしたら
どうだろうかと考えたわけです。
(※濁点省略に関する参考資料は こちら

もちろん、漢字の読みには、濁点を取ると、
選択候補が増えてしまう場合が ありますから、
そういう場合は 取らないほうがいいわけですが、
いずれにしても、濁点に関しては、
キーボードの位置を最適化すれば それだけでよかったりするので、
前に述べた拗音ほど 神経質になることは ないようです。
(※詳しくは 次のページで)

キーボードといえば、NICOLA(親指シフトキーボード)では、
濁音は、親指シフトのクロス打鍵によって入力されるんですね。
これは とても 良い方式/考え方だと思います。
(NICOLAそのものの かな配列は いいとは 思わないけど...)

濁点省略は、ちょうど、
それのシフト操作がないものだと捉えていただければ、
その快適感が想像できるのではないかと思います。
とはいえ、入力は快適でもその後の候補選択が必要な場合もあるので、
やはりここは、ひとつ、JISキーボードでも 親指シフトキーを
標準装備してもらいたいものですね。(笑)
そうすれば、親指シフターの人たちも幸せになれるわけだし…。

さて、言い忘れていましたが、カタカナ語に対しても、
簡略拗音と濁点省略は とても 有効な方法です。
いや むしろ、カタカナ語のほうが、
今でも普通に簡略拗音されて使われていることが ありますね。

例えば、一般に「テレフォンカード」と言う人はいないですが、
表記としては こちらのほうが 自然で見やすく、正しい(?)ですよね。
でも人は、それを暗黙の了解として心得つつも、
口で発音する時は「テレホンカード」と言っているのでは
ないでしょうか?
だから、「てれほん」と打って「テレフォン」と変換するような
IMがあってもいいと思うのですが、普通は1対1対応でしか
変換されません。(へんなの!!(笑))

また、vの音なんかも そうですね。
いつからか、気取った人が
「ヴァイオリン」等と書くようになりましたが、
こんなものは「バイオリン」でも「ビオロン」でもいいわけで、
無意味な表記にこだわる必然性は まったくないわけです。

どうしても こだわりたいと言うのなら、原語の表記で書くべきです。
しかしそれとて、そのように発音しないのなら、
ほとんど意味のないことですよね。
むしろ日本人はそんなことにばかりこだわっていて、
本当の発音を疎かにしているから、いつまでたっても
日本人の英語は外国で通用しないのではないでしょうか?
英語なんて、「掘った芋いじるな」のほうが
よほど通じることが あるんですからね。(笑)

それはともかくとして、英語だけでなく漢字も、
いや全国共通だと思われている日本語そのものだって、
方言があったり、発音が違ったりするんですよね。
それをたった1通りの読みでしか変換しないなんて、
本当にIMの開発者&メーカーは おかしいです。
(をを、ここで地方の方々から拍手が...)

まぁ、最近は ようやく方言に対応し出したみたいですが、
それを特別な機能のように宣伝するのはヤメてほしいですね。
そんなの とうの昔にできていて当たり前なんだから。
不完全な日本語解析とかAIなんかに注ぎ込む労力があったら、
先にそういうものを作ってほしかったです。
(という私は 東京生まれの 埼玉育ちの 東京在住なのですが...)

なんでかというと、方言の中には、
入力の時に有益なものが 時々あったりするからなんですね。
後に述べますが、そういうものを 私は MadDic3の中に含めて
使用を推奨しようと思っています。
(例えば、「拾う=ひらう(ひろう=疲労)」など)

ついでに言うと、漢字の方言である呉音等についても、
有効活用というか、拡大解釈というか(笑)、
MadDic3で強化するつもりです。
もうここまできたら、3〜4文字のかなが入力されたら、
何かしらの意味のある文字列に変換されるよう、
ビシバシ単語登録していこうかと思っています。(^o^;;;

さて、また例によって話が脱線しましたけど、(笑)
MadDic3に手を染める前に、
2のほうを完成させないといけないですね。
(でも実際、こっちを考えるほうが面白かったりするんですが...)

で、MadDic2の残りのフィーチャーというのは
「長促イラズ(爆)」です。
(昔「猫イラズ」というものがありました。ご存知ですか???)

これは「長音イラズ」と「促音イラズ」の
2つの入力方法からなるもので、
前者は長音の前の文字を、後者は促音の後の文字を重ねて打つという、
至ってシンプルな入力方法です。
(「コーナー→ここなな」「セット→せとと」などのように)

特に後者(促音)は、冒頭に述べた「連濁」と同様に、
もともとは発音のため、すなわち、
読み言葉として使う時にだけあればいいのであって、
表記の際には、全く意味をなさないものであります。

なので、前ページに書いたような趣旨からすれば、
できれば、これは、“打ち言葉”からは 追放したいものの ひとつです。

みなさんの中には、
促音対策として、そんな面倒(?)なことをしなくても
ただ単に大文字化すればいいのではないか?
と言う人もいるかと思いますが、
促音化する文字(音)には「〜つ」だけでなく
「〜く」や「〜き」などもあるので、
国語学的ないし教育的見地からして(?)、
あまり薦められない方法です。

しかし この方式なら、それらの整合性を気にする必要は ありません。
(ローマ字入力だって子音を重ねて入力するわけだし)
しかも、さらに、打鍵の省力化にもなるので、そういう点でも、
この入力方法は、とても優れているのではないか?と思われます。

それから、「長音イラズ」は、純正の JISキーボードや、
かなの配列を最適化した拙作『JISかな改』を使っている限り、
あまり必要性がないように思われるかもしれませんが、
ANSIキーボードに JISかな配列を割り振ってある
旧純正キーボードでは、とても重宝する入力方法といえます。
(※かつて 長音は シフトの側に割り当てられていたので)

とはいえ、もちろん、JISキーボードでも『JISかな改』でも、
このやり方が 省打鍵のテクニックとして
効果を発揮するものであることには 変わりありません。

なお、この「長促イラズ」の技を2つ同時に用いても、
読みが重なることは ありません。

例えば、「サッカー」は「さかかか」となりますが、(苦笑)
促音と長音の習性(特性)からして、
“復号化”した時に、この組み合わせ以外には なりません。

さらに不思議なことに、日本では、日常的に、
人の名前を「◯ッ◯ー」と呼ぶことがありますが、
この方法を使うと、元々の2文字を使うだけで
これが 打てるようになるんですね。
(例:「あき」→「アッキー」などが「あききき」で 変換できる)

まぁ、どうということのない話ですが、
便利ですよということで。(^o^;;;
(これを 普通に打つと、ローマ字入力でも かな入力でも 面倒だと思うのですが...)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ことえり2用・MadDic3辞書
( 指定変換形式:2008年4月2日版:sit形式アーカイブ 798.6KB )

ことえり4用・MadDic3辞書
( 指定変換形式:2008年4月2日版:zip形式アーカイブ 1.0MB )

ATOK14〈Mac版〉用・MadDic3辞書
( 2008年4月2日版:sit形式アーカイブ 1.0MB )

ATOK17〈Mac版〉用・MadDic3辞書
( 2008年4月2日版:zip形式アーカイブ 1.1MB )

※拗音の二重母音を 拡張旧読み風(けうけゆ式)で、
 拗音の入声音(kt音)を 反転型(簡略+母音シフト型)(けくきく式)で
 登録しています。
※拗音の単音については 半濁点活用型とし、濁音はさらに子音シフトをしています。
※促音(っ)は大文字にしています。長音は音引きバスター方式(=直前文字連打)で。
 ただし濁音+促音については、促音省略(ガテン式)としています。
※濁音に関しては、このページの論旨とは関係なく、なるべく活かしています。
 特に語尾の濁音など。
 (※一括変換をしているので、連濁の区別ができません)
※該当する語のみ抽出したファイルとなっています。
※カタカナ語については 全く考慮していませんが、該当するものは含まれています。
※実用性は低いと思われるので、指定変換辞書形式(ことえり版)としています。
※置き換えられている読みの“法則”は、改良のため予告なく変更することがあります。



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