北栃木狛犬めぐり6
篠尾神社
山の中の神社。阿は笑っているように見えます。吽は何かを加えているんですが、自分の鬣ですかね。つながってはいないのですが……。
■Data:篠尾神社
栃木県那須郡馬頭町大山田下郷
ο建立年・明治44(1911)年4月。石工 or 奉納者?・屋代作之(屋代が之を作る?)
ο撮影年月日・04年2月19日。
健夫(たけぶ)山神社
国道461号線を南下していくと、御前岩というのがあります。
光圀公が検地の際にこれを見て「かかるものを衆目にさらすべからず」と、道から見えないように竹を植えさせたという奇岩。どのように奇岩なのか……写真は控えておきます。
さらに下ると国道沿いにあるのがこの神社。
■Data:健夫山神社
栃木県那須郡馬頭町健武
ο建立年・昭和18(1943)年7月。石工・不明
ο撮影年月日・04年2月19日。
静神社
馬頭町中心部に入りました。
石段がきつかったです。そのわりには……。
■Data:静神社
栃木県那須郡馬頭町馬頭
ο建立年・昭和18(1945)年7月。奉納者・飯塚菊太郎
ο撮影年月日・04年2月19日。
鷲子山上神社
馬頭町の観光スポットになっているようです。山の上の神社で、標高が296メートルであることから、296を「ふくろう」と読ませて「フクロウ」の神社、というPRを展開中。
不苦労、で、参拝すれば苦労知らずなんだとか。
おいおい、ただの駄洒落かよぉ……。
最近奉納されたばかりのフクロウの石像があちこちにあります。狛犬は随身門前に大きいのが一対。阿吽共に頭上に宝珠をのせています。
■Data:鷲子(とりのこ)山上神社
栃木県那須郡馬頭町矢又
ο建立年・昭和32(1957)年10月。石工・薄井藤作
ο撮影年月日・04年2月19日。
智賀津神社
このへんで日が暮れてきました。
最後に山田さんお勧めの智賀津神社に寄ってみましたが、すでに日は完全に落ちてしまい、自然光では撮影不能。
暗闇の中でストロボ照射にて記録だけしておきました。
大きいほうは確かに技巧派の狛犬です。このタイプ、
南福島でもいくつか見ました。
鮫川村八幡神社の狛犬と同じ作者(野田平業)ではないでしょうか?
下の左が智賀津神社A、右が鮫川村八幡神社の吽です。角度が違うので分かりにくいのですが、籠彫りの珠といい、彫りの深い鬣といい、恐らく同じ作者ではないかと思います。籠彫りの珠などは、鮫川村の八幡神社のほうが細かい造作をしています。
野田平業は、宇迦神社(福島県東白河郡棚倉町花園)にも昭和2(1927)年に凝った狛犬を残しています。時代も一致していますね。別人が彫ったとしても、同じ工房、あるいは流れを汲む一派だろうと思います。
■Data:智賀津神社
栃木県塩谷郡氏家町狹間田
狛犬A:
ο建立年・昭和3(1928)年10月28日。ο奉納者・当村柄木田平八
狛犬B:
ο建立年・大正8(1919)年10月28日。ο石工など・不明。
ο撮影年月日・04年2月19日。
北関東の狛犬目次TOPへ
狛犬ネット入口目次へ

『神の鑿』『狛犬ガイドブック』『日本狛犬図鑑』など、狛犬の本は狛犬ネット売店で⇒こちらです

『狛犬かがみ』はAmazonで購入できます


Tシャツからスマホケースまでいろいろな狛犬グッズは⇒こちら