団結おむすびを食べて当局の腹の中を考えた
12日の市職労総決起集会で、学校支部の仲間が作ってくれた、団結おむすびと地場の野菜をふんだんに使った豚汁を食べた。恒例となっているおむすびだが、今年も多くの調理員さんや栄養士さんたちが休暇を取って、心をこめて作ってくれたものだ。
市販の弁当に比べると、本当にあったかくて美味しい。豚汁の野菜のうまみも、そして朝日米の味も格別だった。特に仲間が心をこめてにぎって作ってくれたおむすびは、そのご飯の一粒ひとつぶに、作った人の心が宿っているようで、一口食べるごとに、お腹の中に力がたまっていくように感じたのだった。
学校給食の仲間は、今地元の農家や農協、農民組合などと結びつき、地場でとれた新鮮な野菜を使おうと努力している。休みの日に自分の時間を使って、農家を訪問し、話を聞き、そこでいただいた野菜を学校で展示して子どもたちに見せたり、撮ってきた写真を使って食の指導に生かしたりしているという。
栄養士さんによれば、子どもたちのためのだけではないという。学校給食で地場の野菜を使うことで、その購入のお金が地域に還元されること、農家が元気になってくれることも願っているという。岡山市は農業都市といって良い。外国から安い野菜が入ってきて、地場の農業を守ることも簡単ではない。スーパーで野菜を買うとき、198円の国産ねぎと98円の中国産ねぎのどちらに手を伸ばすかということなのだ。このまま給料が下がり続ければ、国産ねぎに手を伸ばす人もまた減り続けざるを得まい。
今年の人勧は初の本俸引き下げを勧告した。明らかにデフレを加速するもので、その4月への遡及も含めて許せないと思う。このままでは、景気はますます冷え込むに違いなく、農家経営はますます大変になる。
当局は前回の交渉で人勧の実施までは明言しなかった。周りの様子を見ているとも思えるが、独自の改悪を言い、その上に人勧どおり給与を引き下げるとは言いにくかったのではないかと、その腹の中を考えた。
職員の側は、仕事を通じて地場の産業の活性化まで考えて、懸命に努力しているのだ。それへの答えがサービス残業の蔓延だけでは、それはなかろうと言いたくなる。デフレを加速させるのでなく、職員が安心して頑張れるように、地域経済も発展するように、当局も知恵を絞って回答を考えて欲しいものだ。
(2002.11.14)![]()
![]()