おはようの一声から始めよう
 市職労は今年の定期大会で、「岡山をもっと大好きなまちに」を運動の基調にすえることを決めました。

 私たち岡山市に住み働いている職員が“岡山市をもっと大好きと言えるまちにしたい”と考えるところから、市政や仕事、そして仕事への姿勢や職員としてのあり方などについて自ら問い直し、改善へ進んでいこうというもの。これは、全面的な自治体にはちがいありません。版リストラ攻撃が襲いかかって来つつある中で、「攻撃を許さない」という消極的な構えでなく、積極的に仕事の見直し・改善を進める取り組みを進めることによって、市民の市職員への信頼とともに私たち自身の仕事のやりがいを守り、取り戻す闘いを進めようという考えです。

 そのための取り組みのとして、「“仕事をもっと豊かでやりがいのあるものに”するため積極的に改善していくこと、そのためにも市民のくらしそして地域としっかり向かい合って仕事を進める」という課題を掲げています。

 同時に「市役所からセクハラの追放、分煙の確立、お茶汲みの廃止」などとともに「“親しまれ笑顔あふれる岡山市役所”をめざして、職員相互、対市民との“笑顔とあいさつ運動”を提唱しています。

 この他にも、「地域でも一人の市民としての役割を積極的に果たそう」とか「地場産業振興のため、買い物は地元商店街でよう」などの課題も掲げていますが、まず、第一歩として、毎朝の「おはよう」「おはようございます」のあいさつから始めませんか。

 先日、組合の用務で長船町の役場を訪ねた時のことです。役場の横の広場を横切っている中学生らしい女の子が、見ず知らずの私たちに「こんにちは」と声をかけてくれました。学校の中で子どもたちからあいさつを受けることはよくありますが、そこは学校ではありません。すっかり感心してしまいました。

 ひるがえって、私たちの職場はどうでしょうか。朝、職場での「おはよう」のあいさつや来客があった時のあいさつなど、お互いの気持ちを開く第一歩には違いありません。

 変な例で恐縮ですが、朝、玄関で「おはようございます」と声をかけながら組合役員が雄叫を配っています。その時、「おはよう」と元気良くあいさつを返す人がいる一方、黙って雄叫を受け取る人が少なくないようです。話をしたこともない人に、まして組合役員にあいさつなんかしたくないというわけでもないと思うのですが、そういう習慣になっているのでしょうか。配り手は間違いなく市の職員。仲間に違いないのです。職員同士、気持ちよく「おはよう」とあいさつを返して、その勢いで職場でも仕事でも、といってはどうかと思いますが、いかがでしょうか。      

                                                (1999.8.13)