子どもがのびのび育つまち・岡山作りを考える
岡山市は次世代育成支援対策推進法に基づく行動計画として「子育てアクションプラン」を策定した。16年度はその啓発に力を入れるという。11月7日に岡山ドームで行うという「みんなで子育てin岡山ドーム」というイベントもその一環で、各界からの委員による実行委員会も発足した。
当然ながら、行政の狙いは単にイベントの成功ではないわけで、このプランの具体化が進む中で、子どもたちにとって岡山市がどんなまちになっていくことができるかにあることは、言うまでもない。
しかし、子どもの虐待の増加やちょっと気になる子どもの増加など、子どもの育ちにかかわって気がかりなことが増え、ますます子育ての負担感が高まっているかに思える。そんな今だからこそ、今年の「教育子育て分科会」では、見出しに書いた「子どもがいきいき育つまち・岡山づくりを考える」をテーマにパネルディスカッションを行うことにした。
パネルディスカッションで話し合いたいこと・期待することを共同討論者で、パネルディスカッションのコーディネーターを勤めてくださる倉敷市立短期大学の秋川陽一教授はこう書いてくれた。
「今年の教育・子育て分科会は、『岡山市子育てアクションプラン』を素材に、行政の方をはじめ、私立保育園園長、学校の栄養士、保育士の方々から、それぞれの分野で子どもの育ちに関わる現状と課題を語っていただき、それらを踏まえて、私たちが“子どものための岡山のまちづくり”を進めていくために、どんなことに、どのように取り組んでいったらいいかを、しかも、その取り組みの基本理念に「子どもの権利保障」の視点をしっかりと据えて、話し合いたいと思います。」
具体的には、「『子育てアクションプラン』とその具体化について」を家庭児童課の田中課長、「保育園で増えている!?「ちょっと気になる子」について白鳩保育園の景山園長、「食からみる子どもたちの健康や育ちの問題と学校給食の役割や可能性」を豊小学校の近藤栄養士、「保育や子育て支援をめぐる動きと取り組み」を(六区保育園の橋岡保育士、そして「 国連子どもの権利委員会の『第2回勧告』を子育てに活用しましょう」としてDCI岡山セクション代表の三宅さんからの発言を受けて、参加された方からの発言も出していただき、進めていきたいと考えている。
私たちは今を生きる仲間としての子どもたちに何をしてやれるのか、戦争に代表される争い事に勝ち抜く知恵や力をつけることなのか、それともみんなで助け合い、力を合わせることができる力なのか、そんなことも話し合いたいと考えている。
(2004.8.20)