高校生のストリートダンスを見ながら、パフォーマンスを考えた
中央公民館では昨年から「操山フェスタ」という文化祭が開かれている。従来の公民館の中だけの文化祭を地域に広げて、より多くの人に参加してもらって、普段見ることの少ない文化に触れたり、互いに交流が進めばと職員が考え、地域にも投げかけて始めたものだ。
2年目のフェスタが先週末の土日と開かれたが、その中で高校生のストリートダンスも披露された。(写真)5つの高校から9チームが参加し、ゲストチームもあわせると10チームが見事なダンスを見せてくれた。
京山公民館では「ほっとスペース京山」という主催事業で中高生の居場所づくりを行っているが、そこで集まった子どもたちの要求で活動のメインになっているのが、やはりストリートダンスだ。
今回見事なダンスを見せてくれた高校生たちは普段は高校の中で、また城地下やアイプラザ前の公園などで技を磨いているのだという。
ダンスを終えた時の彼らの汗や荒い息がダンスのハードさを物語っていたが、自分のやりたいことに全力をかけているその生き生きとした様子は、同世代の子どもを持つ身には、実に感動的だった。
彼らは普段は自分たちでお金を出し合い、チケットを売ってダンスの発表の場を作っているという。公民館でこうした高校生のパフォーマンスを世代の違う人たちが見て拍手しているところが、なんともいいなあと感じたものだ。
プロ野球も日本シリーズを迎えて、選手たちが見事なパフォーマンスを見せてくれている。アメリカでは松井選手がワールドシリーズ進出へ大活躍しているし、イチロー選手のシーズン安打数メジャー記録更新はアメリカ人はもとより日本でも国民的な感動を呼んだ。そのパフォーマンスは自分を一番輝かすことが出来る道で、その力を最大限に発揮するための努力の結果に違いない。先の高校生のダンスとも合い通じるところがあると感じるのだ。
イチロー選手に国民栄誉賞をと働きかけて辞退されたという報道があったが、こうした小泉首相のパフォーマンスはどうもいただけない。国連常任理事国入りといい、郵政民営化といい、財界からの要請に応えるものとはわかっていても、首相の軽薄なパフォーマンスに見えてしまうのは筆者だけだろうか。
ともあれ、高校生に学んで、自分の仕事の上でのパフォーマンスの力も磨かねばと感じたことだった。
(04.10.17)
