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レジナルド・ヒル Reginald Hill 2002/05/05

レジナルド・ヒルと「ダルジール&パスコー」シリーズと東風

レジナルド・ヒルについて

英国の推理小説作家。1936年生まれ。ミステリ作家デビューは、ダルジール&パスコーシリーズ第一作『社交好きの女』。以降、ダルジール&パスコーコンビが活躍する作品を発表し、さらにパトリック・ルエル名義で冒険サスペンスを、レジナルド・ヒル名義でも別シリーズ(シックススミスもの)も発表し、いまや英国の重鎮作家のひとりです。

ダルジール&パスコーシリーズ

このページではわたしが大好きなダルジール&パスコーシリーズを紹介します。一般には「ダルジールシリーズ」と呼ばれるのですが、あえて「ダルジール&パスコー」とするのは、わたしがパスコーのミーハーファンだから!!……ではなく(それもあるけど)、ふたりがあってこそのシリーズだと思うから。それに本国のペーパーバックじゃ、ちゃんと"A DALZIEL AND PASCOE NOVEL"と銘打ってるんだから。もっとも最近は、DALZIEL AND PASCOE AND WIELD NOVELかも。

ウィールドもけっこう人気のレギュラーキャラです。

天才というよりは天性の勘が冴える(これが鋭いから恐いのだ)超越警察官アンディ・ダルジールと、知性の光る良識派の部下ピーター・パスコー。方法論も性格も正反対でありつつも、ダルジールはどこかでパスコーがフォローしてくれると信じていて、パスコーもダルジールを信頼している(『甦った女』を読んでつくづくおもいました)。このふたりの信頼関係が、事件を解決に導くのです。

そんなふたりを中心に、パスコーの部下のウィールドやパスコー夫人エリーなど、個性的なレギュラー陣が形成されています。最近ではパスコーとエリーの娘ローズも重要な存在。本格推理の醍醐味だけでなく、ヒルの人間洞察が随所に感じられるシリーズなのです。

★こぼれ話★
ダルジール、原作ではDalzielなんですが、じつはこれはほんとうは「ディーイール」と発音します。そう発音されないとダルジールに頭をかち割られてもしかたないとか何とかどこかに書いてあったんですが、日本では初期作品の翻訳で「ダルジール」とされて以来すっかり定着。そのため現在も「ダルジール」という表記になっています。このあたりのいきさつは『パスコーの幽霊』のあとがきにあります。翻訳者の方もつらいだろうなぁ……

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