Tactics5-2:護符による魔力増幅

 この項では、護符を用いた目標魔力の達成方法について、いくつかのモデルを示しながら考察します。実際の試合では、他のセプターからの干渉・妨害があり、こちらの予定通りにゲームが展開することは稀です。
 しかし、自分の戦略を決定する上で、妨害を想定しない条件での達成手段を検討することは有効でしょう。

 魔力達成モデル

 護符を用いた魔力達成のモデルをパターン1からパターン4までで示しています。ただし、護符価値変動は端数切捨てにより必ずしも計算どおりの数字にはなりません。最終的には数枚余分に購入する必要があるでしょう。
 目標魔力8000G 基本地価100 初期護符価値10 のマップで5連鎖を組んでいる場合です。()内は土地のレベルを表しています。


パターン1:レベル5を1つ作る(11115)

 地価4400+護符価値49×護符枚数74=8026G
 必要魔力2240 護符枚数74 聖堂利用回数2回


パターン2:レベル4を作った後、護符を売り、レベル4をレベル5にする(11114→11115)

 地価2640+護符価値31×護符枚数100=5740G
 価値31の護符を26枚売り、806Gを手に入れてレベル4の土地をレベル5にする
 地価4400+護符価値49×護符枚数74=8026G
 必要魔力1700 護符枚数100 聖堂利用回数3回


パターン3:レベル4を作った後、護符を売り、レベル1をレベル5にする(11114→11145)

 地価2640+護符価値31×護符枚数82=5182G
 価値31の護符を49枚売り、1519Gを手に入れてレベル1の土地をレベル5にする
 地価5940+護符価値64×護符枚数33=8052G
 必要魔力1520 護符枚数82 聖堂利用回数3回


パターン4:レベル5を作った後、護符を売り、レベル1をレベル5にする(11115→11155)

 地価4400+護符価値49×護符枚数35=6115G
 価値49の護符を31枚売り、1519Gを手に入れてレベル1の土地をレベル5にする
 地価7700+護符価値82×護符枚数4=8028G
 必要魔力1850 護符枚数35 聖堂利用回数2回

 戦術に沿ったブックの調整

以上を表にまとめると、次のようになります。

護符による達成のモデル
  土地レベル 必要魔力 護符枚数 聖堂利用回数
パターン1 11115 2240 74 2回
パターン2 11114→11115 1700 100 3回
パターン3 11114→11145 1520 82 3回
パターン4 11115→11155 1850 35 2回
※ 目標魔力8000G 基本地価100 初期護符価値10 のマップで5連鎖を組んでいる場合

 護符を利用しない場合、レベル5の領地を2つ作る必要がありますから、必要魔力は3000Gになります。このことから、護符を使うことで非常に早い目標魔力の達成が可能になることが分かります。聖堂のあるマップで、護符を使わない選択肢はありえない、と言えるでしょう。(もし使わないのであれば、相当のブック構築能力が要求されます。)

 さて、上記を踏まえると、パターン3・4がパターン1・2よりも効率が良く、素早い達成が可能です。また、パターン3・4はそれぞれにメリットがあり、必要魔力を300以上減らすか、【コラプション】の脅威(後述)を徹底的に排除するか、甲乙つけがたいです。
 一口に護符戦と言っても、選択する戦術に応じて要求されるカードは異なります。
 パターン3なら【シャッター】で【コラプション】を牽制したり、序盤に効率よく魔力を稼げる【ウィザードアイ】などが有効かも知れません。
 パターン4なら【コラプション】は無視できますから、クリーチャー戦を重視し、【ランドトランス】などで強引に魔力を稼ぐのも面白いでしょう。
 このように、自分の達成する形をイメージし、ブックを調整することがとても大切です。

 補足ですが、パターン2、3の変形として段階的レベルアップによりさらに必要魔力と護符枚数を減らせます。ただ、アクションに時間がかかるため妨害されやすいです。御参考までに。


パターン5:レベル4を作った後、護符を売り、レベル4をレベル5にする。
さらに護符を売り、レベル1をレベル5にする。(11114>11115>11155)

 地価2640+護符価値31×護符枚数61=4531G
 価値31の護符を26枚売り、806Gを手に入れてレベル4の土地をレベル5にする
 地価4400+護符価値49×護符枚数35=6115G
 価値49の護符を31枚売り、1519Gを手に入れてレベル1の土地をレベル5にする
 地価7700+護符価値82×護符枚数4=8028G
 必要魔力1310 護符枚数61 聖堂利用回数4回


段階を踏めばもっと減らせると思いますが、計算が面倒なため省きます。

 簡単な護符価値の計算方法

 実戦向けに、簡単な護符価値増減幅の計算方法を書いておきます。
 護符枚数=連鎖倍率変動数です。

 例えば、土地価値100Gの4連鎖と、手持ち魔力1500Gを持っていたとします。この時点での総魔力は2300Gです。

(100*4)*2.0+1500=2300G

連鎖倍率が2倍なので、レベル5を1個作ると3800Gになります。

(100*3+1600*1)*2.0+0=3800G

このとき、土地価値は800→3800へと増加しており、護符の価値は土地価値の変動数の1%変動しますから、護符価値は30上昇します。

(3800-800)/100=30

護符を10枚持っていれば護符の魔力が300G、100枚持っていれば3000G上昇します。

 通常は「レベルアップに投資した魔力×(連鎖倍率-1)=魔力増幅数」ですが、護符を持っていることでレベルアップに投資した魔力×[連鎖倍率×{(100+護符枚数)/100}-1]=魔力増幅数となるわけです。
 つまり、護符を50枚持っていれば、連鎖倍率はさらに1.5倍になり、100枚持っていれば、さらに2.0倍になるということです。4連鎖で護符50枚持っていれば連鎖倍率3.0倍、5連鎖で護符100枚持っていれば連鎖倍率4.4倍と読み替えて差し支えありません。

 土地による伸びシロには限界があるので、それを護符で補うということです。これでいちいち「投資して護符価値がこのくらい変わるから、総資産がどのくらい伸びて・・・」と細かい計算をする必要がなくなります。