Base1-2:ゲームの目的

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カルドセプトの定義

 カルドセプトを一言で表現するならば、次のように定義できます。

カードと現金とサイコロを使って
ボード上に一定の資産を形成することを目標とした
多人数対戦ゲーム

 これだけでは何が何だか分かりませんね。順を追って説明しましょう。

 【ブック】50枚のカード

 プレイヤーは初めてゲームに参加する時に、予め50枚のカードを与えられます。この50枚のカード1組をブックと呼び、これが無ければゲームに参加することが出来ません。ちなみにゲーム開始時に与えられるブックは初期ブックと呼ばれ、比較的扱いやすいカードで構成されています。

 プレイヤーが自分の手番に出来ることはカードに制限されます。カードに頼らずに出来るのは「カードの引くこと」「サイコロを振ること」の二つのみで、その他の行動は全てカードがあることが前提です。このゲームの目標は資産を形成することと触れましたが、資産に直結する収入、他者への干渉はカードが無ければ実行できません。このことから、自分がゲームに参加するに当たって、どの程度の収入、干渉をするのか予定を立てる必要があります。目標を達成する(資産を形成する)ためにはカードが必要になるのです。

 【魔力】お金を得る、使う

 カードが必要なことはわかりました。しかし、カード単体ではカードを使うことは出来ません。カードを使うためにもお金が必要なのです。お金(カルドセプトでは魔力と表現)はサイコロを振っていれば定期的に得られるため「お金が無くなったから最後までカードが使えない」などという事はありません。もちろん、使うタイミングを逸しないように注意が必要です。

 また、資産の項で述べますがお金も資産の一部です。そのため、理論的にはサイコロを振り続ければ定期的にお金がもらえ、カードを使わなくても資産を形成できます。尤も、これでは勝敗に全く絡めませんから、お薦めしません。

 とにかく、全ての行動はカードが必要で、カードを使うためにはお金が必要となる、とご理解下さい。

 【ダイス】サイコロを振ってコマを進める

 カルドセプトのボードは、ぐるりと一周できるものになっています。運動場のトラックを想像して貰えれば、分かりやすいでしょうか。各プレイヤーはサイコロを振って出た目の数だけ進みます。そうして、チェックポイントを通過した時と、スタート地点に一周して戻った時に魔力が得られるルールになっています。この一周することを周回と呼びます。

 サイコロは魔力もカードも必要としないためプレイヤーにとっては重要な機会です。これを補助・妨害するカードもあり、場合によってはゲーム展開を左右します。華やかなカードのやり取りに比べ一見すると地味ですが、ゲームの基礎となる部分です。周回を重ね、多くの魔力を得ることが目標達成の近道と言えるでしょう。

 【領地】土地を支配する

 ボードをこのゲームではマップと呼びます。プレイヤーはこのマップ上に資産を形成します。マップは土地の組み合わせで構成されており、プレイヤーはサイコロを振って止まった土地を自分のものにすることが出来ます。ただし、自分の土地を得るためには、クリーチャー(creature:生き物、動物)と呼ばれる僕をカードを使って呼び出さなければなりません。こうして自分の資産となった土地は領地と呼ばれ、自分の領地に止まったプレイヤーからは通行料として魔力を奪うことができるのです。

 領地は資産としての価値があるばかりではなく、魔力を注いで価値を高めることができます。これを領地のレベルアップと呼び、レベルを上げることによって通行料も爆発的に増やせるのです。また、土地は大きく分けて4つの属性に別れており、ひとつの属性の土地をたくさん持つ(連鎖を組む)ことで価値を高めることが出来ます。通行料で奪った魔力を使って領地をレベルアップし、さらに多額の通行料をせしめて達成する、というのが理想的な流れです。

 資産は領地以外に、魔力も含まれます。また護符という株券のようなものも資産に含まれます。護符は聖堂という特殊な土地でのみ、魔力を使って購入できます。護符は土地の価値を連動しており、土地の価値が上がれば護符の価値も上がります。例えば、価値10の護符を20枚所持していれば、資産は200ですが、護符の価値が50に上昇すれば資産は1000まで増える、というわけです。カルドセプトにおいて資産は全て――魔力、領地、護符――この三つの形態によって形成されるのです。

 【侵略・妨害】土地を奪う、邪魔をする

 さて、あなたは他人の領地に止まりました。でも、あなたは通行料を払いたくないと考えています。この時、自分のクリーチャーを召喚して、相手のクリーチャーと戦わせることが出来ます。この戦闘においてあなたのクリーチャーが勝利すれば、土地は晴れてあなたのものに。しかし、相手のクリーチャーが勝利した場合、土地は引き続き相手のものです。あなたは通行料を払わなければなりません。

 また、カードには相手のカードを破壊するもの、クリーチャーを破壊するもの、資産を減らすもの、など他者の妨害ができるカードがあります。効果的に使うのは難しいですが、場合によってはゲームの流れを左右するものもあり、無視できません。ただし、このゲームは一定の資産の形成が目標です。無駄にカードを使うことは魔力の損失に繋がり、目標から遠ざかってしまいます。妨害を主軸に据えた戦術はお薦めしません。

 あなた一人ではありません

 このゲームは2~4人で成立しています。当然ですがゲームに参加しているのはあなた一人ではありません。自分と同じような存在がいるのだ、ということを肝に命じてください。彼、彼女らは時と場合によって、あなたを妨害し、あなたに協力し、あなたを利用しようとするでしょう。あなたもそんな彼らを上手く利用して目標を達成してください。

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