月刊誌「世界」連載「アンダルシーア風土記」
●第十八回 / 女王イサベル
一九七四年、波乱の末にカスティージャ王国女王イサベルが誕生する。それは追ってアラゴン王国となる夫フェルナンドと共にスペイン国家を成立、統治へとつながる一歩だった。
(岩波書店 1998年2月1日発行 \760)
●第十七回 / 晩鐘のあと
一四一五年、アラゴンの全盛時代を過ぎたころ、ポルトガルはイスラム勢力の要港セウタを占領する。一五世紀も半ばになって、カスティージャとポルトガルはつかの間の平和を迎えた。
(岩波書店 1998年1月1日発行 \780)
●第十六回 / サンタ・クルース(聖なる十字架)
イベリア半島とユダヤ人の関係は深い。一三九一年、カスティージャ王のポルトガル合併の失敗に端を発して起きたユダヤ人大虐殺の波は、四方八方へと広がってゆく。
(岩波書店 1997年12月1日発行 \760)
●第十五回 / 海に生きる
一二九一年、イスラム軍によって東方との通商路を断たれ、海峡付近は一気に勢力争いの焦点となる。五十年後、アルフォンソ十一世は、ジブラルタル確保を目前にするが・・・。
(岩波書店 1997年11月1日発行 \760)
●第十四回 / 黒海から太平洋まで
西洋史上、空前絶後の大空位時代、アルフォンソ十世はローマ皇帝をつとめた。
彼のその画期的な言語政策は、今日のスペイン語・ポルトガル語圏の広がりの基礎となった。
(岩波書店 1997年10月1日発行 \760)