「直美さん。自分をモデルさんと比べたちゃダメだよ。向こうはプロなんだから」
「分かってるわよ、そんなこと。でも、誰かさんが鼻の下伸ばしているからいけないんじゃない」
「なんだ？ やっぱり妬いてるじゃん？」
「ち、違うわよ。でもね、私だって女よ。側で男にデレデレされたらいい気分しないわ」
「大丈夫だって。俺だって直美さんとモデルさんを見比べたりしないって。それとこれとは別。直美さんだってカッコイイ、男性タレントが来たらウットリしてしまうんじゃないか？それと一緒だよ」
「だから、わかってるわよ。それくらい」
まあ、直美さんが妬いてくれることはちょっと嬉しいかもな。
一応、俺は直美さんにとってやきもちを妬く程度の対象ではあるわけだ。
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