■直美編■
3日目【7月23日】


 
 
 悩んだ結果、沢田さんのお手伝いをする事にする。
 俺は沢田さんに連れられて事務室に来た。

 「ちょっと、ここで待っててくれ」

 ふう〜やっぱ建物の中は涼しいな〜。

 「それじゃぁ、ちょっと外に出ようか?」
 「え? …はい」

 げ、なんで外に出るんだ?
 予想と違う展開に俺は不安になりつつも、沢田さんの後について浜辺に出る。
 見上げれば真夏の太陽がサンサンと降り注ぐ。
 うう〜なんか違う〜!!
 涼しい事務所で書類分けとかしているはずじゃなかったのか?

 「休憩用に臨時のテントを張るんだ。手伝ってくれ」

 げ! ウソダロ…。
 しかし断れるはずもなく、沢田さんと共に汗まみれになりながら休憩用のテント建てを手伝った。
 炎天下の肉体労働はキツイ。
 もう汗だくだ。

 30ほどで完成する。
 ふう…やっと終わったぞ。

 「じゃあ次は案内板の設置から」

 うぐっ!

 「ゴミ捨て場に溜まったゴミの焼却」

 うげっ!

 「それから、パーク内を歩いて、各所のスタッフから問題がないかどうか聞いてきて」

 うげぇぇぇ!!!

 結局、暑い中を散々走りまわされて、もうヘトヘト…。
 どうせなら女の子と仕事をした方がよかったんじゃないか?
 これは楽をしようとした罰なのか?罰なのかぁぁぁ!?
 俺の考えが甘かったな…反省。