やっぱり、直美さんと一緒がいいや。
駐車場整理なら、それほど忙しくないだろうし、直美さんと話とかしていると適当に時間が経つだろうしね。
俺は直美さんと駐車場へやって来た。
本来のビジターセンター駐車場はすでに満車なので、砂利の臨時駐車場の整理をする事になった。
すでに、そちらもかなりの車で埋まってしまってる。
「まこと君、何処が空いてるか調べて来て」
「おう! まかせとけ!」
そう言ったものの…うむ〜けっこう広いぞ、ここ。
空気が乾燥してるせいで埃りっぽいし、暑いし…ちょっと大変かも。
「どう? 何台くらいいけそう?」
「3台分!」
「じゃあ3台まわすわよ、誘導よろしくね」
「OK〜」
誘導してっと…。
「ごめん〜まこと君、今入ってきた車、お金もらっておいてくれる」
「はぁい」
いま入った車って言うと…うわぁ入り口にいるやつか。
あ、勝手に停めて、降りようとしてるぞ。
「すみません! そこには停めないでください〜こっち空いてますんで〜」
「まこと君、もういっぱいだわ。”満車”のカード出して他の車を第三臨時駐車場へ誘導して!」
「はい!」
「今、車が一台出ようとしてるから、その赤い車、危ないから、少し待ってもらって」
「はい!」
「あちゃ〜、こんな所に車を停めてるわ。まこと君、センターまで行って移動してくれるように放送してもらって。ナンバーは…」
「はい! はい!」
うげ〜けっこうキツイぞ!
暑いし、足は痛いし…砂埃は舞うし…なんていったって忙しいし…直美さんと話してる暇なんてないじゃないか。
失敗したなぁ。
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