「でも、仕方ないんじゃない?直美さん達が綺麗にしなきゃ、汚れたままだろ?」
「いっそう、その方がいいのかもね。自分たちがどんなに浜を汚してるか知ればいいんだわ」
「そんなの職務怠慢じゃないか」
「わかってるわよ。ちょっと愚痴ってみたくなっただけ。そう言う訳で、まこと君のご忠告に従って、私は真面目に仕事をしますから。じゃあね」
そう言って、俺の前から立ち去って、黙々と、仕事を続ける直美さん。
なんだよ。怒らなくてもいいしゃないか。
なんか朝から気分悪いな。
俺は、不愉快な気分になって家へ帰ることにした。
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