■美和編■
4日目【7月24日】


 
 
「うん、最高〜! 劇ウマ! よっ! 天才料理人!」
「あ…あのねぇ、宇佐美君。まともに答えてよ」

 少し怒った口調で小野寺さんが言う。

「ごめん、ごめん。でもさ、こういうのって面と向かって言うのってなんだか照れくさくてさ…」
「わたしだって、自分の作った料理、どうですか? なんて聞くのは照れくさいよ。お互い様でしょ」

 ちょっとすねた様に言う彼女。そうだよな。誤魔化さずちゃんと答えよう。