■美鈴編■
5日目【7月25日】


 
 
「さすが美鈴はお嬢様だね」
「そんな言い方しないでよ。私はこれが好きだからやってるだけよ。お嬢様であるかどうかなんて関係ないわ」

 不機嫌そうに言う美鈴。
 そうだな。これは美鈴の前では失言だった。
 俺は慌てて言葉を続ける。