■美鈴編■ 3日目【7月23日】
俺はなんだか無性に腹が立って冷たく言い放った。
「そ、そうね。…別にあんたに誤解されても困らないものね。わざわざ戻ってきた私が馬鹿だったわ」 「……」
肩を落としてそう言うと、美鈴はさっきの男の元へ帰って行った。 なんだよ美鈴の奴、訳のわかんない奴だな。