■美鈴編■
2日目【7月22日】


 
 
「美鈴、俺が奴らとやりあってるうちに逃げろよ」
「なっ、あ、あんたね、なに格好つけてるのよ! そんな事できるわけないじゃない。そもそもあんたには関係ないんだから…」
「今さら遅いだろ。いいから言った通りにするんだ」
「馬鹿男! あのねぇ、あんたが残っても意味ないでしょ? 相手は何人いると思ってるの? 一人で全員足止めすることなんてできないわよ。いいから、一緒に逃げるの。わかった?」
「…そうだな」