■美鈴編■
2日目【7月22日】


 
 
 でも逃げるって言ったって…。後ろは壁だし、もう退路は奴らに塞がれてるし…。

「やっちまえ!!」

 くっ、仕方がない。そこで偉そうに立っている静香のスカートを…。

「きゃっ!」
「おおおお!」

 俺は静香のスカートを男どもの前で思いっきりめくってやった。その瞬間男達の注意がそれる。

「美鈴! 逃げるぞ!」
「え? え??」

 俺はその隙を突いて、美鈴の手をつかみ路地裏を駆け出た。

「あ! 待て!!」