「あんまり、関係ないさ。どんな髪していようと美鈴は美鈴だろう?」
なんとなく、美鈴の意図している事が読めてそう答えた。美鈴は一瞬、驚いた顔をする。やっぱり図星だったらしい。
「…それ、慰めているつもり?」
誤魔化すようにまたそっぽ向く美鈴。
「だぁ! 違う! 俺は美鈴が金だろうが銀だろうが黒だろうがピンクだろうがかまわないって言ってるんだ! 自然のままの髪が金髪ならそれでいいんじゃないか?」
「僕には興味ありませ〜んって聞こえるんだけど、それ」
「ど〜しろっていうんだ」
ったく、何を言っても素直に受け取らないのなら、真面目に答えるんじゃなかたぜ。
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