よっしょぁ。ここは実力を見せて格好良い所をば…。
俺はいつもより、かなり真剣にボールを投げた。
ストライクの連発!
よっしゃ! これは調子がいいぞ!
それに反比例するように真澄ちゃんのスコアは悪くなっていった。
1ゲームが終わるとスコアは178!自己新記録達成!
真澄ちゃんは54…。
う〜ん、ちょっときついな。
「先輩ごめんなさい。これでやめましょう。あたしボーリング向いてないみたい」
「え?大丈夫だって…。練習のつもりで頑張ってみなよ」
「でも…」
ありゃりゃ。真澄ちゃん本当に嫌そうだな。
仕方がない。無理につき合わせても悪いな。俺は1ゲームでボーリングを止めることにした。
あ〜あ、格好つけようとしたのが裏目にでたな。
よく考えてみたら、これだけの差を見せつけられて面白い訳が無いじゃないか。
考えが足りなかったな…俺。
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