93年度作品「TINY MEMORY」


制作日1993年11月 新潟大学祭初出
監督小林 佳徳
音楽増嶋 雅志
編集岩橋 貴志
作品時間250″

X68000とDOGACGAシステムを使っての初めてのCGA作品です。右も左も分からなま、ほとんど一人でがむしゃらに作ったもので、今ではとても見られたものではありません。ノウハウがほとんど無かったのがつらかったですね。まだメモリやHDDの容量を気にしなくて良かった平和な頃でした。

当時のCGA制作環境

しかし、後のCGA制作はここから始まったといっても過言ではなく、手順のほとんど(音楽はMIDIでやる、Sデッキ2台でつなぎどりする等)は、この時に確立されました。

音楽はオリジナルでJD-990というMIDI音源で制作されています。ただ、渡された曲がカセットテープでしかなかったのと、エンディングに関してはなんと生演奏のため、MIDIデータの収録はできませんでした。「TINY MEMORIES」共に同様なのですが、どちらもすばらしい音楽なだけに残念です。

なんのテクニックも知らず努力と根性だけで作り上げたX68030基板 (のつもり)ポリゴン分割が少なかったため、マッピングが歪んでいる(T_T)
画面効果はひたすらEPA2で手書き。光らせる効果(通称森山効果)は当時、まだ知らなかった

この頃は、CGAに関する情報も乏しく、Oh!Xと友人から借りたCGAマニュアルだけが頼りでした。なにぶん、自分も学部の2年生だったので時間に余裕があり、それなりに色々と取り組めたとも思えます。

しかし、全ては試行錯誤から始まるので貼ったテクスチャーは歪むは、スプライン補間による動き制御はうまく行かないわ、色数が足りなくなるは、で結構苦労しました。編集はイメージユニットを使ってビデオ出力をし、SVHSデッキ2台でひたすらつなぎます。この手法はノンリニア編集環境が手に入る96年まで続きました。これらのノウハウは全て次の年の作品に引き継がれて行きました。

収録方法は、現在のようにAVIファイルが存在しなかったため、ビデオからキャプチャーとなっております。そのため、画質・音質が悪いところもありますがご了承ください。
(DOGAのDHAファイルもあることはあるのですが、コンバートする余裕がありませんでした)


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