トップページ>エッセイ>はなみず騒動
早くも花粉の季節になったらしく、大型マスクでスッポリと顔を覆っている人が多くなりました。西欧でマスクは、とっても重症の病人しかしないそうで、この風景を見たら、日本は重病人が大勢歩いていると思うのでしょうね。
今のところ、幼少時に山奥で生活したせいか、アレルギーとは縁がないようでヤレヤレなのですが、花粉症で日常生活にも支障をきたす人には、同情してしまいます。
わがジジィは今年は少し勝手がちがい、花粉症を発症したのではないかと思うほどくしゃみをするようになりました。短気でオコリンボなので、鼻水に業を煮やして、鼻の穴に詰め物(笑)をしています。あまりのカッコ悪さに、このところそれを見ないようにして避けておりました(笑)
今朝も、家の中から何気なしに外を見ると、見知ったような爺ィが、外をフラリフラリと歩いているではありませんか!アレッと思う間もなく、ジジィだと分りました。何ともけったいな風体です。大慌てで窓から手まねで、鼻の穴を指差し、家の中に入るようにとパントマイムで言いました。すると、、
「今な、お隣のご主人に朝の挨拶をしてん!!」と大声で言い返すのです。
「鼻の詰め物とって!」と小声で言いましたら、
「これはこれでイイねん!」と大声で言います。もう、、、
前の家に住んでいた時も、ボロイ帽子と、ヨレヨレの服でうろうろして不審者と間違われたのに、、今度は鼻に詰め物をした爺ィの「どじょうすくい」のようないでたちです。しかも氏素性もはっきりとは知れていない新参のヨソモンです。何してはったお人かしらんと思われますやんか!カッコつけのおババには我慢なりません、地団駄踏む思いで家に入るようにと又手まねで言いました。
しばらくしてから気が済んだのか、のそりと玄関から戻ってきました。
「何でそういう特殊な格好で外へ出るん??!」
「別にかまへんやないか、鼻血でも出はったんかと思いはるだけや、、」
自分のしたことに何か注意めいたことを言われると、意地になって、余計にバカなことを言う人なので、これ以上は言いません。 もう一緒に暮らすのがイヤになりました、、ホンマ(笑) (2007.3.03.)
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