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こうお話すれば、皆様はきっと驚かれることと思います。皆様が日常何気なく使い、とても助かっているバンドエイド、このアイデアが生まれたのは今からおよそ100年も前のことなのです。

In 1920, Earle Dickson of New jersey was a cotton buyer with Johnson & Johnson, a leading maker of health- care products. He had been married for only a few years and had two small children.
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920年、ニュージャージー州にアール ディクソンという人が住んでいました。彼は健康管理の商品を生産しているジョンソン アンド ジョンソンという会社で、綿の買い付けの仕事に携わっていました。

彼は数年前に結婚したばかりで、幼い子供が二人居ました。彼の奥さんは家族のために家を綺麗に掃除し、夕方疲れて帰宅する彼のために、心を込めた夕食を用意していました。


Dickinson appreciated his wife's efforts to keep the house clean and make a nice dinner for him every night. He felt bad knowing that she often got small burns or cuts while cooking or cleaning.
ディクソンは妻の手に残る小さな切り傷うあ火傷の跡を見るたびに、感謝の念とともに申し訳なさを感じるのでした。

One day he took a roll of surgical tape, unrolled it, and placed small sections of sterile gauze all along the center. He then placed a piece of cloth all along the tape and the gauze, to keep the tape from sticking. His idea was that his wife could tear off a small strip --she could basically make her own Band -Aid -- whenever she needed it.
そんなある日、ディクソンに素晴らしいアイデアが生まれました。彼は家にあった医療用テープを取り出してきてテーブルの上に伸ばしました。それからテープの中央部に添って滅菌されたガーゼの小片を約3センチほどの間隔で置いていきました。さらにその上に同じ幅の布の包帯を載せテープ同士がくっついてしまうのを防ぎました。アールさんはそのテープを奥さんがちょっとした怪我をしたときに一つずつ切り取って使えるようにしたいと考えて作ったのです。言わば、奥さん専用のバンドエイドというわけです。

When Dickson showed company president James Johnson how easily the bandage could be put on, Johnson thought it was a great idea.
ある日、アールさんは同僚達と雑談をして居るときに、自分の作ったテープのことを特別な意識もしないで話しました。ソレを聞いた同僚に一人が「それは素晴らしい!そのアイデアを絶対上司に話すべきだ」と強く勧めました(2019.7.09.)

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The first rolls of Band-Aids were made soon afterward, entirely by hand. Each roll measured 21/2 inches wide by 18 inches long. The product was not very successful that first year, earning the company just $3000 in sales.
デクソンさんは自分で作った絆創膏を社長のジョンソンさんに見せました。そして社長の前でどんなに簡単に絆創膏が使えるかをやって見せました。
しゃちょうのディクソンさんはそのアイデアの素晴らしさをすぐに感じ取りました。
「これはいける!これを我が社の製品にしよう、すぐに始めるぞ!」社長の決断で最初のバンドエイドが作られました。清貧は幅2.5インチ(約6.4センチ)、長さ18インチ(約45.7センチ)のロール状のものでした。総て手作業で創り上げました。
売り出してみたものの、最初からうまくいくということにはなりませんでした。年間の売り上げはたったの3000ドルでした。 (2019.8.2.)
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But a few years later Johnson & Johnson reseized the product, making the Band-Aids three- quarters of an inch wide and the paper wrapper. Sales skyrocketed.
2~3年後、ジョンソン社はバンドエイドの大きさを大きく変更して市場に出す試みを始めました。幅2センチ、長さ7,5センチ、包み紙の中に赤い糸を引くと簡単におおいを取り去ってバンドエイドをそのまま使える状態にできるようにしたのです。その結果、売り上げは急上昇しました。(2019.8.9.)

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The company also starred to make other size, and to place holes in the tape, to let air in . In 1939 Band-Aids were made completely sterile.
それからバンドエイドのサイズもいろいろなものを作り、用途に応じて使えるようにしました。テープには小さい穴をいくつも開けて通気性をよくするという工夫もしました。1939年には全体を完全に滅菌することに成功しました。(2019.8.23.)
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A Band-aid printed with cartoon characters came out in 1951, and one that used clear tape in 1958. But the best marketing decision of all came during World War2, when the company donated large quantities of free Band-Aids to Boy Scouts throughout the country and gave unlimited supplies to the U S Army.
(1951年(昭和26年)第二次世界大戦の終了後すぐのことですが、平和な社会の喜びを表現するためにバンドエイドに漫画のキャラクターを印刷して売り出しました。1958年にはテープを透明な物にして売り上げを伸ばしました。バンドエイドが世の中に知れ渡るようになった決定的な出来事は第二次大戦中にありました。ジョンソンアンドジョンソン社はボーイスカウトのためにバンドエイドを無償で提供しました。また、米国陸軍のためには無制限に必要とするだけバンドエイドを提供したのです。これがジョンソンアンドジョンソンの販売戦略上の最高の決定であったと言えるでしょう。(2019.8.30)

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Soon the brand was so successful that people started to use the name " Band- Aid" ==even though it was trademark =to mean any adhesive bandage, not just those made by Johnson & Johnson . Johnson&Johnson has now made more than 100 billion Band-Aids.
バンドエイドは、商品の商標であ有るにも関わらずバンドエイドという名前を世の中の人々の誰もが口にするようになったため、他の会社が作った同様の傷口をカバーする商品総てがバンドエイドと呼ばれるようになっていました。JアンドJ社は当時1000億ものバンドエイドを売り上げていました。

Dickson had simply turned over his idea to the company without receiving any many: He was given promotion after promotion and quickly climbed the corporate ladder . He later became vice president.
デクソン氏は自分のアイデアを無償で会社に提供しました、とはいうもののデクソン氏が全報酬を手にしなかったという訳ではありません。彼は次々に昇進を重ね出世の階段を駆け上がって行きました。そしてついには副社長にまで登り詰めたのです。

By that time his wife - like everyone else in United State - had plenty of Band-Aids available for any kind of small household accident.
デクソン氏の奥さんは、総てのアメリカの家庭の奥さんがするように、家庭内のちょっとした怪我なら対応できるようにと、総ての種類のバンドエイドを家にそろえておいたのはいうまでもありません。  (終わり) (2019. 9. 6.)
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