(力) = (質量) × (速度)2 / (半径) ・・・(1.1)
である。この式が意味しているのは、
少し実感と違うところがあるかも知れない。その理由は先にゆずるとして、事実として、こういう力が働いている事を理解して欲しい。信じられないかも知れないが、これは、リンゴが落ちるのと同じくらい確かな事なのだ。
最初に考えなくてはいけないのは、パラレルとショートの速さの違いだ。一般にパラレルの方がショートより、速さが速い。これが力に大きく影響する。
半径を半分にすると確かに力は2倍になる。しかし、右の図のように、速さが2倍になれば、力は4倍にものぼる。これは、半径の変化より速さの変化の方が力に大きな影響を与えることを意味している。
従ってショート〜パラレルの半径の違いより、ショート〜パラレルの速さの違いの方が、力の大きさに大きく影響をあたえしまう。これにより簡単に”半径の小さいショートの方が力が大きい”という事にはならなくなっているのだ。
次に、実際の半径の変化である。ショートを行う際、板よりも実際の体の半径は、思ったほど小さくなっていない。回転を行うために必要な力は、重心(体の重さの中心=大雑把には体の真ん中くらい)を基準にして考えるために、思ったほど小さくなっていないのである。
最後に、力の使い方である。ショートをする場合、板の返りを利用する。そうすると、ちょうど、バネのようになる。この場合、一番板が沈み込んだとき、大きな力がかかる。これにより、あまり脚力を使わなくても、大きな力が架けられることになる。
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